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環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第19回

化学物質過敏症とは(2/2ページ)

加藤 美奈子加藤 美奈子

2021/08/25

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暮らし方のアドバイス①

化学物質過敏症になってしまった場合は、できる限り化学物質を遠ざけて生活することです。

(1)住まい:古い木材などを主要構造とする住宅への転居は、症状の重さで検討しなければなりません
(2)買い物:化学物質を高度に含有している商品を多量に販売しているホームセンター、化粧品売り場などには、極力近づかないこと。インターネット販売や宅配などがお勧め
(3)食べ物:食品添加物を使用していないものを摂ること
(4)日 常:体内の代謝をよくするために、適度な運動、入浴を。草取り、畑仕事もお勧め

暮らし方のアドバイス②

化学物質過敏症の方は、見た目は健常者と区別がありませんので、ヘルプマークを所持し、困った時は周囲の方にも協力してもらいやすくするために、アピールすることをお勧めします。例えば、災害時、避難所生活で持ち歩いていると相手に伝えやすいかもしれません。

化学物質を体内に摂り入れない努力を

化学物質過敏症は事故、事件など突発的に大量の化学物質を吸入する以外は、化学物質を体内に摂り入れない努力をすることで予防できます。

しかし現代社会は、化学物質で溢れています。そのおかげで便利な生活が送れ、海外の食品なども、日本に渡り、食卓はいつも色鮮やかで美味しく食べられる状況になれた一方、食品添加物や、高濃度な香りの香水、柔軟剤など手に取りやすい食品や商品によって健康を害す場合があります。そこで化学物質の揮発しやすい商品などは、小さなお子様がいらっしゃるお宅にはあまりお勧めしません。理由は、小さな子どもは大人より敏感で、脳神経などに影響しやすいからです。

私たちが化学物質と上手に付き合うために、「知識を入れる」、それを「生かしていく」ことが大切です。

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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