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【セカンドライフを愉しむ】古都の風情もよいけれど、現代の匠の技を目の当たりにできる「京都迎賓館」(1/2ページ)

奥村 彰太郎

2021/06/24

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写真/奥村 彰太郎

6月3日から事前予約で参観OKに

前回は京都御所の参観を紹介したが、今回は隣にある「京都迎賓館」を取り上げる。

新型コロナによる緊急事態宣言でしばらく休館していたが、6月3日から事前予約制による少人数のガイドツアーで一般公開が再開した。

「京都迎賓館」は、海外からの賓客を迎え、日本への理解と友好を深めることを目的として建設され、日本の伝統工芸の粋を集めた施設として、2005年に開館した。参観入口からスロープを下り地下に受付がある。ガイドツアーの参観料は2000円だ。地下のブースで京都迎賓館の概要が紹介された映像を視聴してから、10数人のグループでガイドツアーが始まる。ガイドの誘導で再び地上に出ると、建物の正面玄関に着く。建物は鉄筋コンクリートで造られているが、入母屋屋根と数寄屋造りで和風モダンの外観となっている。

玄関からはじまる「匠の見どころ」

正面玄関の扉は、樹齢700年の欅の一枚板が使われている。美しい木目の扉が来館者を温かく迎えてくれる。


玄関

最初に案内されるのは「夕映の間」と呼ばれ、会議やパーティーが行われる広間。

左右の壁面は綴織りの技法で織られた織物で飾られている。東側は比叡山を月が照らす様を描いた「比叡月映」と、西側は愛宕さんに夕日が沈む様を描いた「愛宕夕照」というテーマの織物だ。広間に置かれた飾り台は「山紫水明」をテーマに、匠による蒔絵や螺鈿の細工が施されている。


夕映の間「比叡月映」


夕映の間「愛宕夕照」

次に案内される「藤の間」は、晩餐会や歓迎式典が行われる大広間。約120名までの会食ができるとのこと。正面の壁面装飾は、日本の四季の草花が描かれた綴織りの織物、「麗花」という作品名がついている。


藤の間「麗花」

大広間には、賓客に舞や能などを披露する舞台が設置されている。舞台の扉は「截金(きりかね)」で美しい文様が描かれている。「截金」は金箔や銀箔を線状に切ったものを筆と膠で貼る伝統技法だ。人間国宝の作品で「響流光韻」と名付けられている。


舞台扉の截金

天井照明には和紙が使われている。格子を組み合わせた形状が連凧を連想するデザインで、3段の笠の高さが調整できさまざまな表情を演出できるとのこと。

移動する廊下からは美しい水面が広がる庭園を見ることができる。豊臣秀吉時代の橋脚の一部が石柱としてモニュメントになっている。石柱には「天正」の文字が刻まれている。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラー

1953年東京生まれ、東京都立大学卒業、株式会社リクルートに入社。進学や住宅の情報誌の営業や企画・人事・総務などの管理職を務め、1995年マネー情報誌『あるじゃん』を創刊。発行人を務めた後、2004 年 ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラーの資格を活かし、“キャリアとお金”のアドバイザーとして独立。企業研修の講師や個別相談を中心に活動中。大学の非常勤講師も務める。東京と京都のデュアルライフを実践中。

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