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【京都で愉しむセカンドライフ】一度は訪れたい千年の歴史を感じさせる「京都御所」(1/2ページ)

奥村 彰太郎奥村 彰太郎

2021/05/18

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写真/奥村 彰太郎

天皇の住まいだった京都御所

緊急事態宣言が出るなどコロナ禍が収まらず、今年も葵祭の行列巡行は中止になった。

毎年5月15日、京都御所から下鴨神社・上賀茂神社に向かう雅な平安装束を身に纏った総勢500名を超える大行列を、残念ながら今年も見ることができない。そこで今回は、行列の出発地点である「京都御所」の参観を取り上げる。

京都御所は、794年の平安京遷都から明治維新まで千年以上の間、天皇の住まいが置かれた高貴なところ。平安時代は現在の場所より少し西に位置していたが、南北朝時代あたりから現在の場所になったようだ。御所の建物は何度も火災によって焼失、現在の建物の多くは江戸時代末期の安政年間に再建されたもの。

御所の周りには、かつて公家の屋敷が立ち並んでいたが、明治維新で都が東京に移ると公家たちも京都を離れることになり、御所の荒廃を危惧し、空き家を撤去し公園として整備が行われた。現在は「京都御苑」として市民に親しまれている公園になっている。

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京都御所は事前の申し込み不要で通年公開されているため気軽に見学できる。以前は春と秋の一般公開時以外は事前申し込みが必要だった。ただし、緊急事態宣言が出ている現在は参観を休止している。

御所は東西約250メートル、南北約450メートルの広大な敷地が築地塀で囲われている。歩いて一周すると30分程度かかる広さだ。

6つの門があり、南側に面した「建礼門(けんれいもん)」が正門。建礼門は格式の高い門で、今でも天皇と外国の元首しか通ることはできないとのこと。


建礼門

建礼門の外側に真っ直ぐに伸びる広い砂利道があり、葵祭の際には両側に観覧席が設けられ、平安衣装を身に纏った大行列を観ることができる。


葵祭の行列が出発する建礼門前(2019年撮影)

見学者の入口は西側にある「清所門(せいしょもん)」。入口で簡単な荷物チェックがあり、見学コースの順路に沿って建物の外観や庭園を観ることができる。

最初に目にする建物が「御車寄(おくるまよせ)」。昔は牛車で御所に参内、この玄関に当たる建物から中に入ったようだが、大正時代には自動車が使われるようになり、少し南側に「新御車寄(しんみくるまよせ)」が作られた。


新御車寄

次ページ ▶︎ | 見学コースはおよそ1時間 

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラー

1953年東京生まれ、東京都立大学卒業、株式会社リクルートに入社。進学や住宅の情報誌の営業や企画・人事・総務などの管理職を務め、1995年マネー情報誌『あるじゃん』を創刊。発行人を務めた後、2004 年 ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラーの資格を活かし、“キャリアとお金”のアドバイザーとして独立。企業研修の講師や個別相談を中心に活動中。大学の非常勤講師も務める。東京と京都のデュアルライフを実践中。

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