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アフターコロナの働き方「ワーケーション」の本当の良さを知るために必要なこと(2/2ページ)

川久保文佳川久保文佳

2020/11/16

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空き家・保養所のワーケーション施設への活用

ワーケーションとは働くの「Work」と休暇の「Vacation」の造語で、10年以上前からアメリカで使われるようになったようです。

アメリカでは、休暇は長期間を取得する当たり前。そのため日本のように皆が同じタイミングで長期休暇はとれません。しかし、休暇中とはいえ、重要な仕事のミーティングなどには参加しなくてはなりません。そこで休暇(Vacation)中にも仕事をする、そんななスタイルから「ワーケーション」という言葉一般化したといいます。

日本でもこのコロナ禍において、場所に依存しない働き方として、ワーケーションが注目されてきたというわけです。

こうした新たな試みを見学しようと、初秋、東京都心や伊豆高原など多拠点ライフを実践している大津山訓男さん主催の「伊豆リゾートワケーションの体験GoToトラベル活用」に参加しました。

参加者は四国、大阪、河口湖など全国から総勢10名ほど。主催者の大津山さんはアットマークベンチャー株式会社代表。日本IBMでのキャリアを元に上場支援や海外進出を支援しながら、インバウンド業界でも積極的にコミュニケーショングループを作り、地域活性化をテーマに活動しています。


参加者たちは集まってそれぞれの考えを話す

今回は、大津山さんの静岡県賀茂郡東伊豆町にある標高1500メートル、伊豆湾を臨むビラでワークとリゾート体験。ワークスタイルの変化についての解説や、リゾート地での解放感の中でのリモートワーク体験など、これからのコロナ禍でも過ごせる時代のヒント、取り組みについてお話をされました。

さらに、実際の保養施設や伊豆ホテルリゾート&スパなどのホテルなども見学。伊豆高原の保養施設の成り立ちやエリアで異なるリゾート環境のお話、モニターでのWEB会議、モビリティ体験、BBQ、温泉などを体験しました。


現場で大津山さんの話を聞く参加者

今回の体験で再認識したのが、人と会うとこでの心の回復です。人の事業に対する想いを聞くことが出来たり、雑談などから様々な事業ヒントを得たり、感動や納得、笑いなどを共有しました。そして共感できる仲間がいるということを実感できました。

空き家宿泊施設を利用したリモートワーク施設活用の流れ

2020年に開催されるはずだった東京オリンピックとパラリンピック、インバウンドにおける訪日観光客4000万人を目指して、多くの企業や個人が政府指針に沿って宿泊施設を整備して来ました。

しかし、新型コロナウイルスによってインバウンドにおける消費はほぼゼロになっています。

現在、インバウンド旅行客が減り、日本人観光客の移動がGoToトラベルキャンペーンで進められていますが、全体の数をカバーするには難しい数字です。

こういった使われない施設を活用する手段として、長期の環境を変えて仕事ができるワーケーションの場として注目されます。

心と体の健康を保ちながら仕事ができるワーケーションですが、会社がワーケーションを企画してしまっては、会社で仕事をするのと変わりません。なぜなら、会社が決めた場所の与えた環境や時間設定がされてしまうからです。

こうなっては“合宿”みたいなもので、新しいこれからの時代にあった働き方は生まれません。新たな働き方は経験して、自分自身で自分にあって働き方を考え、そこから自分で選択していくことが大切です。


リゾートでは集中力も高まる

ここで注意が必要なのは、2泊3日、3泊4日といった短期間ではなかなかそれが見つけられないということです。リゾート地でのワーケーションは集中する環境を作る上で役立ちます。それを実感するには。短くても2週間は利用したいものです。

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この記事を書いた人

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事

一般社団法人空家空室対策推進協会代表理事/株式会社エアロスペース CEO/ビーモア株式会社代表取締役タナメラジャパン(マレーシアスパコスメ)代表/jasmin(全国民泊同業組合連合会)理事 北海道函館市生まれ。現在の札幌国際大学 卒業後、リクルート住宅情報事業部にてライターを務めた後、IT企業を経て不動産関連事業へ転身。その一方で、化粧品とサプリメントのコンサルティングや専門家としてのアドバイザー務める。海外派遣先では、フィリピン・タイ・カンボジア・マレーシアなどで日本への輸出入をテーマにセミナーを行うなどマルチに活動している。

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