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イグサが香る!

畳の歴史と効果(2/2ページ)

横山せつこ横山せつこ

2019/07/25

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私自身、和室がない家で生活をしていますが「小さな和室の部屋でも、あれば便利だな〜。」と感じることが多いです。たとえば普段は布団を敷いて寝室として使っていても、お客さんが来たときは布団をしまって客間として使うこともできるし、その場に応じてスペースを活用できます。さらに畳は柔らかいので転んでも怪我をする心配がないし、フローリングに比べると足音が響かないので、子どもを遊ばせるスペースにするのも安心です。

畳は、自然素材なので調湿効果もあります。夏のじめじめとした湿気を吸収してくれて、乾燥している冬はイグサの水分を放出し、湿度を調整してくれるのです。この畳の上に布団を敷けば、汗を含んだ布団の湿気を吸収してくれるので、すっきりとした気持ちで過ごせます。たとえば大人より汗をかき、免疫力の弱い赤ちゃんがいる家庭でも畳は向いています。汗を吸水し、抗菌力も高い畳は、赤ちゃんにとっても優しい存在なのです。また畳であれば赤ちゃんが落ちる心配はないし、布団からはみ出しても冷たいフローリングで風邪をひく心配もありません。

さて、そんな体に優しい畳ですが、自然のものなので定期的なメンテナンスは必要になります。畳を長く使うためには3~4年に一度、裏返しや表替えをしましょう。また10年程度で畳床を交換するのが良いそうですよ。畳の魅力を知るとますます和室の部屋が欲しくなってきましたが・・・。この夏はフローリングの上に、実家から持ってきたゴザを敷いて我慢したいと思います。

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この記事を書いた人

イラストレーター、ライター

日常のなかのちょっとした雑学をイラストを交えて解説します!

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