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事故物件公示サイト運営者、大島てる氏に聞く(1)

【大島てる】圧力があっても削除しない! 大島てるが事故物件にこだわる意外な理由とは?(3/3ページ)

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物件が取り壊されても情報は残る

——非常にフェアな考え方ですね。

大島:同様に、「何年経ったらこの情報が消えるのか」と聞かれることがありますが、その点に関しても、何年経ったら情報に価値がなくなるとか、削除してもいいといった判断は一切、行なっていません。
単純に、サイトができた平成17年9月以降、起きたものを1件1件掲載してきているだけですから、「何年経ったら掲載されなくなるのか」という質問に対しては、「いちばん古い情報は平成17年9月のものです」としか私は答えられないのです。

——自己物件が取り壊された場合、「大島てる」に掲載されいてる情報はどうなるのでしょうか?

大島:建物が取り壊された場合でも情報は残ります。理由のひとつは、取り壊されたことを私が把握しきれないためです。しかも、取り壊して建て直された物件でまた事故が起こるということが実際にあるということもあります。

また、なぜ取り壊したかということも問題で、たとえば火事の場合であれば、小火であればリフォームですむけれど、本当に何人も亡くなったような大きな火事で、建物は全焼してしまってどうしようもないので建て替えたというケースもあるのです。

そうなると、大きな火事であればチャラになって、小火だとそのまま残るというおかしなことになってしまいます。むしろ、なぜ建て替えたのかといえば、そこまでしなければならないひどい火事だったという証拠だととらえるべきだと考えています。

 

圧力に屈して情報を削除することはない

——間違った情報以外は削除しないということですね。圧力をかけられるようなことはないのですか?

大島:圧力によって正しい情報が削除されることはありません。ただし、実際にサイトのコメント欄を見ていただければわかるのですが、実は間違っていないものでも削除しているものはたくさんあります。それはどういうものかというと、サイトの本旨に合わない情報です。

たとえば、「○○駅で人身事故があった」「○○公園で自殺があった」といった情報、あるいは「自殺未遂があった」など、正しいけれども当事者が亡くなってはいないケースなどです。正しくても、サイトの本旨に合わない情報がかなり多く投稿されるので、そういったものはどんどん削除しています。

あくまでもサイトの本旨に合わないというだけで、何かに配慮してとか、圧力に屈して情報を削除することはありません。「削除するにはいくら払えばいいのか」とか「削除しないと訴える」と言われてもお断りしますし、そのように言われたこと自体を公表することにしています。

私の好きな言葉に「前例を踏襲する」というものがあるのですが、これは逆にいえば、「前例がないことはやらない」ということ。正しくて、しかもサイトの本旨から外れていない情報を削除したことは過去にありませんから、削除してくれと言われても削除はしません。ただそれだけです。

ましてや、お金がほしいからとか、有名になりたいからといった理由で、このサイトを運営しているわけではありません。ただ、これまでやってきたから続けていくだけです。「前例を踏襲する」、結局それが私にとっていちばんの強みではないかと思っています。

◆◆◆

そもそもは本業のために事故物件情報を集め始めたという大島さん。不動産業界と対立することはないのでしょうか。

サイトの運営方針は非常にシンプルでフェアなものですし、強い信念をもってサイトを運営されているという印象を受けました。事実を削除した「前例がない」から削除しないと話されていましたが、事故物件情報を出し続ける理由はそれだけではないように思います。次回は、サイト運営に対する思いをさらに深堀して伺っていきます。

【第2回、第3回はこちら★★★
第2回【大島てる】事故物件はすべて晒す。気にするかしないかはあなた次第です
第3回【大島てる】事故の連鎖を招きかねない「脱法」リフォームを公開する!


大島てる(おおしま・てる)
平成17年9月に事故物件公示サイト『大島てる』を開設。当初は東京23区のみの事故物件情報を公示していたが、その後、徐々に対象エリアを拡大、現在では日本全国のみならず海外の事故物件をも対象としており、英語版も存在する。「事故物件ナイト」をロフトプラスワンウエスト(大阪)にて不定期開催中。公式Twitter・Facebook・Lineアカウントがある。元BSスカパー!「ALLザップ」特捜部最高顧問。その活動は『ウォール・ストリート・ジャーナル』でも紹介された。取材・執筆協力した書籍に『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)、『事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件』(主婦の友社)がある。

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト
http://www.oshimaland.co.jp/

 

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この記事を書いた人

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