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牧野知弘の「どうなる!? おらが日本」#17 郊外衛星都市や地方都市に投資チャンス到来(3/3ページ)

牧野 知弘牧野 知弘

2020/08/28

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住むところは自分の好みで選ぶ

私の知り合いに大分県の国東半島に在住の方がいる。この知り合いはもともと東京のマスメディアの方だった。

ところが、今は家族の健康を第一に考えた結果、現在の国東に居を移され、今でもメディア関連の仕事をされている。その方が言うには、仕事はどこでもできる、国東に来て、地元でいろいろな活動をしながらときたまメディアの仕事で東京にも行かれるそうだ。彼に言わせれば、国東から東京は決して遠くないという。大分空港へは車で20分程度、そこから飛行機で2時間半。羽田空港から都心まで30分。都合4時間以内で、東京のスタジオに座っている。毎日はできないけれど、月に2、3回なら十分可能だという。往復で8時間はかかるが、月3回なら24時間。サラリーマン時代は往復で3時間。月に直せば20日通って60時間。実は国東にいるほうが、月に36時間も通勤時間が節約できるうえに、精神衛生上も平穏を保つことができると言う。

集中から分散へ。住むところは自分の好みで選ぶ、生活ファーストは、ポスト・コロナの時代には着実に訪れてきそうだ。

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この記事を書いた人

株式会社オフィス・牧野、オラガ総研株式会社 代表取締役

1983年東京大学経済学部卒業。第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストンコンサルティンググループを経て1989年三井不動産入社。数多くの不動産買収、開発、証券化業務を手がけたのち、三井不動産ホテルマネジメントに出向し経営企画、新規開発業務に従事する。2006年日本コマーシャル投資法人執行役員に就任しJ-REIT市場に上場。2009年オフィス・牧野設立、2015年オラガ総研設立、代表取締役に就任。著書に『なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか』『空き家問題 ――1000万戸の衝撃』『インバウンドの衝撃』『民泊ビジネス』(いずれも祥伝社新書)、『実家の「空き家問題」をズバリ解決する本』(PHP研究所)、『2040年全ビジネスモデル消滅』(文春新書)、『マイホーム価値革命』(NHK出版新書)『街間格差』(中公新書ラクレ)等がある。テレビ、新聞等メディアに多数出演。

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