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東京都(港区) 創業寛政三年『芝大門 更科布屋』 江戸の歴史と伝統を蕎麦で守り続ける(3/3ページ)

ねこやま大吉ねこやま大吉

2021/08/17

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ヌーハラなんてお構いなし 

三色そば――いよいよメインの更科そば。ブルーインパルスの奇麗な帯の色を思い出しながら、今日は、御前そばに二八と十割の三色にする。蒸籠で出てくるのは、その昔蕎麦切りが始まる前の蕎麦掻を蒸して運んだ名残といわれている。注文してから出るまでが早い。江戸っ子に愛されるわけだ。

風味がよく甘みもあり、なんといっても喉越しがいい。出汁は濃厚醤油をベースに、鰹の香りする少々甘めのもの。ヌーハラなんてお構いなし、やはり蕎麦は音を立てて食べるのが一番。店内には老若男女が蕎麦をすする音でこだましている。

〆を飾る蕎麦湯。この魔法の湯には、蕎麦を茹でるときに出る「植物性タンパク質」「水溶性のカリウム」「ビタミンB」「でんぷん」「食物繊維」「ルチン」などが凝縮しているのだ。出汁を蕎麦湯で割り飲み干した頃、更科布屋の営業は終了。やはり緊急事態宣言下であることを再度認識させられた。

江戸の新旧を味わった『芝大門 更科布屋』だった。

今回お邪魔したおいしいお店:『芝大門 更科布屋』
住所:東京都港区芝大門1-15-8
交通:都営浅草線/大江戸線 大門駅A6出口前、JR浜松町駅北口より徒歩3分

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この記事を書いた人

編集者・ライター

長年出版業界に従事し、グルメからファッション、ペットまで幅広いジャンルの雑誌を手掛ける。全国地域活性事業の一環でご当地グルメを発掘中。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。現在、猫の快適部屋を目指し日々こつこつ猫部屋を制作。mono MAGAZINE webにてキッチン家電取材中。https://www.monomagazine.com/author/w-31nekoyama/

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