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東京都(品川区) 人情溢れる戸越銀座商店街 大将と女将が暖簾を守る『魚がし寿司』のいくら軍艦(1/2ページ)

ねこやま大吉ねこやま大吉

2021/07/09

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池上線は、五反田から蒲田まで15駅10.9 kmを23分で結ぶ東急電鉄が運営する路線。

元々は池上本門寺参詣客の輸送を目的に、池上電気鉄道によって<蒲田駅ー池上駅>が開業、東急電鉄の鉄道路線では、もっとも早くに開業した区間である。沿線には池上本門寺を始め、勝海舟の墓がある洗足池など歴史と文化が漂う。そんな沿線にある「戸越銀座駅」。

五反田から2駅3分の距離である。駅舎は2016年に改修。「いい街 いい電車 プロジェクト」の一環で、木材を使用した「木になるリニューアル」により、老朽化したホームの屋根、待合室や駅舎そのものを改修した下町風情溢れる駅だ。グッドデザイン賞(2017年度)、土木学会デザイン賞2018奨励賞を受賞している。

軌間1067㎜在来線の規格線路上を、3両編成の電車が快走する。昨今鉄道は高架化・地下鉄化が主流だがここは下町戸越銀座。昭和の面影を残す「踏切」がまだまだ現役である。ワクワク感にドライブがかかる。

由緒正しい「あやかり銀座」、戸越銀座商店街

諸説あるが、戸越という地名は江戸から現在の戸越を越えると相模の国に入ることから、「江戸越えの村」と呼ばれ、やがて「戸越」になったという。そして日本初の〇〇銀座商店街発祥の地。関東大震災で銀座のレンガ造りの街並みが壊滅的な被害を受け、大量のレンガ瓦礫を当時水捌けの悪い通りに敷き詰め歩きやすくしようと譲り受けたのが始まりである。

当時日本一の商業地であった本家の「銀座」からレンガを譲り受けるだけでなく、銀座の賑わいにもあやかりたいという思いから、「戸越」と「銀座」をつなげて「戸越銀座」と名乗ったのが始まりといわれている。〇〇銀座商店街は全国に300以上あるといわれているが、ここが本家銀座とその縁によって生まれた由緒正しい「あやかり銀座」なのである。

戸越銀座商店街は踏切を中心に東西1300メートルにわたって地元商店約400店舗が並ぶ賑わいある街だ。昭和2年、駅開業に伴い、周辺の商店が駅を中心に集まった。現在は都営浅草線戸越駅、JR大崎駅、東急大井町線戸越公園駅があり、交通の利便性が非常によい。また、帰宅途中に買い物ができ、夜も街路灯が明るく安心という理由から、「住みたい街」ランキングにも度々ランクインする。さらには「食べ歩きの街」「下町グルメロケの聖地」などと呼ばれ、雑誌やテレビで数多く取り上げられるようになり、全国的にも知名度が急上昇した。ギタリスト・Char、俳優・遠藤憲一さんの出身地でもある。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

長年出版業界に従事し、グルメからファッション、ペットまで幅広いジャンルの雑誌を手掛ける。全国地域活性事業の一環でご当地グルメを発掘中。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。現在、猫の快適部屋を目指し日々こつこつ猫部屋を制作。mono MAGAZINE webにてキッチン家電取材中。https://www.monomagazine.com/author/w-31nekoyama/

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