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お客さんには絶対見せない! 知らないと損する不動産業界の4つの仕組み(1/4ページ)

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<仕組み1>不動産会社は仲介手数料で儲けている


不動産を売ったり買ったりする際、売り主と買い主は、不動産仲介会社に仲介手数料(売買契約が成立したときに発生する成功報酬)を支払います。

仲介手数料がどれくらいかかるのか気になるところですが、仲介手数料の額については、宅建業法で「上限」(物件価格の3%+6万円)が決められています。そのため、その上限を超えなければいくらでもいいというのが本来のルールと言えます。

不動産会社にとって、仲介手数料は利益の源泉ですから、少しでも多くの手数料を受け取りたいと考えるのは当然のことでしょう。

ですが、これまでにも別の記事で触れてきたように、不動産業界には独特の文化があり、お客さんの利益を損ねてでも自社の利益を最大化しようとする不動産会社があることも事実です。

そこで今回は、不動産会社がお客さんには見せない売買取引の裏側と、一般の人が不動産の売買で損しないために知っておくべき仕組みについてご説明します。

(関連記事)
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<仕組み2>不動産には「3つの価格」がある

まず、不動産の価格についてご説明しましょう。不動産には3つの価格があるのをご存知でしょうか?

それが、「査定価格」「売り出し価格」「成約価格」の3つです。

家や土地を売ったり買ったりする不動産の売買取引は、売り主と買い主を不動産仲介会社がマッチングすることで成立します。

家の売却を考えた人(売り主)は、まず不動産会社に査定を依頼します。そして依頼を受けた不動産会社が出すのが、物件の「査定価格」です。「査定価格」とは、付近の相場やほかの物件の売買価格などをもとに算出する、「このぐらいの価格で売れそう」という予測の価格のことを指します。

不動産の価格のふたつ目は、実際に家を売りに出すときの価格である「売り出し価格」です。「査定額」を参考に、不動産会社のアドバイスを受けながら、売り主が「この価格で売りたい」という希望額として出すのが「売り出し価格」になります。

そして、実際に買い主との間で成約した価格が「成約価格」です。

売り主としては、「売り出し価格」=「成約価格」となるのが理想ですが、実際には成約価格が売り出し価格を下回ってしまうケースが多いようです。

なぜそうなってしまうのかといえば、まず、売り主が少しでも高く売りたいと考えて、高めの売り出し価格をつけてしまうことが考えられます。しかし、それ以上に重要なのは、不動産会社がわざと高めの値づけをするケースがあるということです。

次ページ ▶︎ | <仕組み3>不動産会社はわざと高めの査定額を出す 

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