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礼金は誰へのお礼? 敷金と保証金の違いは? キャンセルしたときに手付金は戻ってくるの?(1/4ページ)

大谷 昭二大谷 昭二

2020/06/29

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イメージ/©︎TAKASHI OGAWA・123RF

前回は賃貸住宅を借りる際の契約書の内容、実際に契約が履行されるタイミング、契約金を支払い後のカギの受け渡しについての解説を行いました。

今回は借りる側にとっては、永遠の疑問とも言える「礼金」「敷金」「保証金」「手付金」について解説をしていきたいと思います。これら「○○金」は、何となく物件を借りる際の“決まりごと”なので支払っているという方も多いでしょう。そんな思いに答えていきます。

「礼金」は誰へのお礼? 支払わないでも大丈夫なのか?

Q.賃貸住宅を借りる際の「礼金」というのは何に対するお礼なのですか?

A.じつは「礼金」というのは、法律上、特に規定のないお金です。礼金のやり取りは、単なる慣習に過ぎません。ただ問題は、家主が礼金の支払いを求め、借主がそれを拒否した場合に家主が契約を拒否するだろうということです。借主に物件を選ぶ自由があるのに対して、家主にも誰に部屋を貸すか、誰と契約するかの自由があるのです。

従って、「礼金が高額なので支払いたくない」と言って、家主が認めてくれなければ契約できないだけなのです。契約そのものを強制することはできません。言い換えれば、「貸してもらってありがとう」という“お礼”ととらえることができるでしょう。借りる側にとってみれば「借りてやってる」という思いもあるかもしれません。しかし、いったん家を貸してしまうと、日本の法律では簡単に追い出すことはできません。そこでその人を見極める1つの方法と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

NPO法人日本住宅性能検査協会理事長、一般社団法人空き家流通促進機構会長 元仲裁ADR法学会理事

1948年広島県生まれ。住宅をめぐるトラブル解決を図るNPO法人日本住宅性能検査協会を2004年に設立。サブリース契約、敷金・保証金など契約問題や被害者団体からの相談を受け、関係官庁や関連企業との交渉、話し合いなどを行っている。

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