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更新時にかかる費用はどれくらいか

賃貸契約の更新手続きの流れと注意点は?

大友健右大友健右

2016/01/06

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賃貸契約は2年ごとに契約更新が必要

基本的に賃貸契約は期間が決まっていて、2年契約が一般的です。それ以上住む意思がない場合は解約手続きをします。期間が過ぎた後も継続して住む場合には契約の更新手続きが必要です。契約の更新時には費用もいろいろとかかるので、必要な手続きと費用を事前に確認してスムーズな契約更新ができるように準備しておきましょう。

更新手続きの流れ

契約更新をする場合は以下のような流れで手続きが必要になります。

1.契約更新の確認
契約によって異なりますが、だいたい1~3カ月前に、大家さんか管理会社から契約更新についての意思確認があります。通常は『更新案内書』が郵送で送られてきます。契約満了まで1カ月を過ぎても連絡がない場合は大家さんか管理会社に連絡して、契約更新について確認してみましょう。

2.必要書類提出
契約内容が変わっていることがあるので、更新時も契約内容をきちんと確認する必要があります。曖昧な記述や不明点があればサインをする前に確認するようにしましょう。とくに用意する書類などはありませんので、内容を確認したらサイン、捺印して期限までに提出しましょう。

3.火災保険や保証も更新
火災保険も2年契約になっていることが多いので、保険契約が終了するようなら火災保険も更新が必要です。保険の更新手続きも忘れずにしておきましょう。保証会社を利用している場合は、保証の契約更新も必要です。

4.更新費用の支払い
更新料は家賃の1カ月分の契約がほとんどです。更新料は更新のたびに変わったり値上がりすることもあるので、更新料については事前に確認しておきましょう。不動産管理会社が更新手続きを代行する場合は、更新手続き代行の手数料も必要になります。家賃の0.5カ月分のことが多いです。家賃8万円の物件の場合、更新時に必要な費用は以下のようになります。

更新料8万円 + 更新手数料4万円 + 火災保険料(2年分)1万円~2万(*保険により異なります) = 13~14万円

これにプラス当月分の家賃もかかりますので、更新月はかなりの出費になります。

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契約更新時のトラブル

更新手続きをしなかった場合、更新を断れた場合はどうなるのでしょうか。

1.更新手続きをしなかったら?
 物件によっては、契約期間満了までに特に解約手続きなどしなければ、自動更新になるという契約もあるので契約内容をよく確認しておきましょう。

2.契約更新を断られたら?
 基本的には、家賃の滞納があったり迷惑行為が多いなど特別な理由がない限り、大家さんから契約更新を断ることはむずかしいことになっています。大家さん側の事情で契約更新ができない場合は6カ月以上前に通知しなければなりませんので、その期限を過ぎていれば契約更新を断られることはないと思って大丈夫でしょう。

定期借家契約の場合、期日が来れば契約は終了するのが原則です。そのため、必ず出ていかなければならないのではないかと心配をしている入居者もいますが、再契約型定期借家契約であれば、その限りではありません。

契約内容や費用の確認はしっかりと

更新料が聞いていた金額と違っていたり、契約内容が変わっていたりと賃貸契約更新時のトラブルは少なくありません。更新時には、契約内容の確認をきちんと確認して不明点は大家さんや管理会社に問い合わせましょう。

契約更新時は費用もかなりかかりますのであわてないように事前に準備しておくことが大切です。

 

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この記事を書いた人

株式会社ウチコミ 代表取締役 株式会社総研ホールディングス 代表取締役 株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役 1972年生まれ。大手マンション会社で営業手法のノウハウを学んだのち、大手不動産建設会社に転職。東京エリアにおける統括部門長として多くの不動産関連会社と取引、不動産流通のオモテとウラを深く知る。 現在、株式会社プロタイムズ総合研究所 代表取締役として、住宅リフォームを中心に事業を展開。また、株式会社ウチコミ 代表取締役として、賃貸情報サイト「ウチコミ!」を運営。入居の際の初期費用を削減できることから消費者の支持を集める。テレビ・新聞・雑誌などメディア出演も多数。

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