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環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第16回「窓を開けるとアレルギー症状 春は黄砂情報のアンテナが必要」

加藤 美奈子

2021/05/14

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イメージ/©︎tonefotografia・123RF

黄砂の多い月は3月から5月

今年の日本の春は、黄砂が何度か飛来しました。車体や車窓が砂っぽく汚れていた日がたびたびありませんでしたか?

月別黄砂観測日数平均値(国内11地点の統計)

出典/気象庁「月別黄砂観測日数平年値」(1967年から2019年まで黄砂の観測を続けている11地点について、黄砂現象が観測された日数を月別に集計し、1981年から2010年の30年で平均した値)

気象庁では上記表のように黄砂観測をしています。職員が目視により、大気中に黄砂粒子が浮遊していると判断した場合に「黄砂」と記録をしています。

グラフから分かることは3月、4月、5月に多いことです。

換気が必要なコロナ禍 黄砂現象の影響は

黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた大量の砂じん(砂やちり)が上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象です。

黄砂粒子には、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれています。日本まで到達する黄砂の粒径の質量密度分布は、直径 4 μm (マイクロメートル)付近にピークを持ちます。細かい砂の粒径が 0.02~0.2 mm(20~200 μm)程度であることから、黄砂の粒径が小さいといえます。

黄砂の健康への影響は、いまだ解明されていない点も多くあります。現在報告されている例としては、

・黄砂の飛来と目、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連
・目のかゆみ、結膜炎、鼻水 やくしゃみ

などを引き起こすことが挙げられます。またそのほかにも、黄砂の濃度が高い日ほど、目、鼻、皮膚の症状を発症する方が多くなることが報告、さらに黄砂の飛来と、気管支喘息や気管支炎、肺炎などの呼吸器に関する症状の悪化との関連も報告されています。

今、コロナ禍で換気をしましょうと毎日のようにいわれていますが、このように、窓を開ければきれいな空気が入ってくるとは限らないことが分かります。では何を対策したらよいかご提案いたします。

黄砂の対策を考える

対策は、気象庁や環境省の黄砂情報(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosateikyou/kosa.html)を収集して対応を考えていきましょう。できることは、「洗濯物を、外で干すか室内で干すかを決める」「黄砂のある日は眼鏡やマスク、帽子をかぶって外出する」「黄砂が多い日は、ウォーキングなどを控える」ことなどが挙げられます。換気は大事ですが、高濃度の黄砂が飛来しているときには、窓の開閉や換気を必要最小限にすることにより、居住者の吸入量を減らすことが期待できます。

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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