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サブスク、リースは得か、損か?――賃貸住宅業界で広がる活用法(4/4ページ)

小川 純小川 純

2021/10/09

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環境省で、高齢者の見守り機能を備えたエアコンの検討も開始された。このように今後、IoT家電の広がっていくなかで、いろいろな機能を兼ね備えた利便性の高い家電も登場することが予想される。そのため単に部屋を貸すという賃貸から、こうした最新の設備や機器をそろえた賃貸住宅のニーズが高まってくること予想される。それをカバーするのは大変だ。そこでリースやサブスクの活用が出てくるというわけ。

「サブスクやリースというのは、固定費を流動費に変えるというのが最大のメリットなので、その部分を享受できるかが、導入の見極めのポイントです」(前出・税理士)というように、リースやサブスクはお金がかかるとはいっても、これも考え次第。むしろ新しい設備や機器を整えることで、高めの賃料を設定することも可能になる。

さらに進めれば、サブスクを利用して各戸に設置する設備、家具や家電を入居者自ら選ぶオプションのようにすることで、これ自体が新たなサービスになり、ほかの賃貸住宅と差別化を図ることにもなる。

「物を持たない暮らし」というライフスタイルが広がっているとはいえ、それは自分では持たないだけのこと。利便性の高いサービスのある住宅へのニーズは高い。

そんな賃貸住宅にするためにはサブスク、リースというのは1つの選択肢といえるのではないだろうか。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

週刊、月刊誌の編集記者、出版社勤務を経てフリーランスに。経済・事件・ビジネス、またファイナンシャルプランナーの知識を生かし、年金や保険など幅広いジャンルで編集ライターとして雑誌などでの執筆活動、出版プロデュースなどを行っている。

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