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マンションの評価が変わる!? 管理状態を明確にする「等級評価」(3/4ページ)

小川 純小川 純

2020/07/31

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評価指標はマンションの成績表

では、管理の評価指標とは、どのようなものなのだろうか。
 
評価に使われる項目は、売買の際に使われるマンション情報の詳細がまとめられた「重要事項調査報告書」をベースにしている。そこに東京都などがマンション管理の条例化したものを加え、評価対象にならないものを除いた170項目あまりをA、B、Cの3つに分類し評価の対象とされる。

A、B、Cそれぞれの内容は次のようになる。

A マンションの共有部分の説明で、自転車置き場、集会所などの共有施設などといった「基礎的情報」

B ペット飼育の可否、民泊利用の可否、管理会社への委託の有無など、購入者によって要不要、評価が分かれる「客観情報」

C 耐震性、管理費会計の管理、長期修繕計画の有無、管理組合の活動状況など

「分類Aは一般的なマンションの基礎情報になります。Bは人によって評価が分かれる項目です。たとえば、ペットについてはペットを飼いたいと思っている人や、アレルギーのある人にはとても重要な要素になりますが、そうでない人にはあまり重要ではありません。そして、Cというのは協会がこれから出す指針に照らして、物件の評価を行うためのキモになる部分です」(前島さん)

現在検討されている評価法は、こうしたA、B、Cの3つの分類をさらに「管理体制関係」「管理組合収支関係」「建築・設備」「耐震診断関係」「生活関連」といった5つの分野に整理し、それぞれの分野で評価条件を設定。各条件に点数を付けて、各分野ごとの点数の合計から、管理の品質をSからDまでの5段階のランクに分けて、評価しようというものなのだ。

「これはマンションの成績表のようなものです。『管理体制関係』というのは、管理組合としての組織・体制がどうなっているか。『管理組合収支関係』は財政面での修繕積立金が積み立てられているか、未収金はないかなど。『建築・設備』はエレベーターや消防設備などの法定点検がしっかりと実施されているかなどを確認します。『耐震診断関係』は昭和56年以前の旧耐震の物件であれば、診断がされているか、耐震不足であれば耐震改修ができているかどうかなどがチェックポイントになります。『生活関連』では消防訓練の有無、緊急対応の体制など管理組合として対応しているかどうか。これらを「◎○△×」の評価ごとにポイントを付与し、その合計点で等級評価が行えればと思っています」(前島さん)

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この記事を書いた人

編集者・ライター

週刊、月刊誌の編集記者、出版社勤務を経てフリーランスに。経済・事件・ビジネス、またファイナンシャルプランナーの知識を生かし、年金や保険など幅広いジャンルで編集ライターとして雑誌などでの執筆活動、出版プロデュースなどを行っている。

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