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リフォームに必要な情報の集め方(2/2)

住宅設備メーカー・ショールームを賢く活用しよう

森田祥範森田祥範

2016/02/12

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アドバイザーには何でも聞いてみる

住宅設備メーカーにとって、リフォームを具体的に考えている人は、将来の顧客候補です。それだけに、ショールームにいるアドバイザーは、あなたのリフォームの相談にもきっと親身に対応してくれるはず。気になることはどんなことでも質問して、積極的に情報収集しましょう。

たとえば、システムキッチンの導入を考えているなら、実際の予算を提示して、シンク、キャビネット、ガスレンジやIHクッキングヒーター、レンジフードなどの最適な組み合わせを提案してもらったり。相手はその道のプロなので、「もう少し明るい色のものがほしい」とか「もっと高級感あるものを」といったわがままな要望にもしっかり応えてくれます。場合によっては、取り扱い商品のない、照明や床材についてアドバイスしてくれることも。

また、浴室リフォームを考えているなら、最新のバスルームの驚きの機能を具体的に見せてもらいましょう。現物を見ながら説明を受ければ、カタログを見ただけではわからなかった使い勝手の良さが実感として理解できるはずです。

ポイントは、ショールームでは商品を販売していない、ということ。だからアドバイザーにどんな質問をしても、商品をセールスされることはありません。メーカーによっては、不定期にリフォームセミナーを開催していたり、自社のシステムキッチンを使った料理教室を開いていることもあります。メーカーのホームページをこまめにチェックし、気になるイベントにはドシドシ参加してみましょう。

商品選びの際の最終チェックを

リフォーム計画がさらに進んで、「リフォームで実際に使う商品をこれから決める」という段階でも、ショールームは強い味方になってくれます。自宅に導入する商品を、見て触って選べるのですから。

商品選びの段階まで来たら、ショールームに手ぶらで行ってはいけません。その商品を設置したい部屋の、正確な間取り図を持参すること。その部屋で一緒に使いたい家電製品や調度類があれば、そのサイズもメモしておきます。

そして、それらがその部屋にきちんと収まるかどうか、アドバイザーの人とチェックするのです。その部屋の写真を持参してアドバイザーに見てもらうと、「この家電製品はこっちに配置したほうがいいですね」など、見取り図を描いてもらいながら、より具体的なアドバイスが得られるでしょう。

ショールーム訪問の際の注意点

最後に、住宅設備メーカー・ショールームを訪問するときの注意点をお伝えします。

休日、特に連休中のショールームはとても混雑するので、アドバイザーの話をゆっくり聞きたいときは、平日に訪問すること。ただしショールームによっては、休日でも予約を受け付けてくれるところがあります。

実際に近い形で使い勝手を確認すること。たとえば、浴槽には実際に体ごと入ってみる。便座には座ってみる。フローリングの床なら靴を脱いで歩いてみる。システムキッチンの前では、実際に調理をしている風に動いてみる、といったことが大切です。

特に注意が必要なのはシステムキッチンです。靴をはいたままキッチンの高さをチェックすると、実際に自宅に導入したとき、「思ったより高くて、作業が疲れる」なんてことになりかねません。洗面化粧台についても同じことがいえます。高さをチェックするときは、かならず靴を脱ぐこと。おすすめは、普段使っている室内用スリッパ等を持っていくことです。

ショールームは実際の住宅よりも天井が高く、照明も明るいことを知っておくこと。ショールームでちょうどいいサイズに見えても、「自宅に導入すると圧迫感を感じるほど大きかった」というケースがときどきあります。また、ショールームでは明るい色に見えても、自宅に置くと思ったより沈んだ色だった、ということもあります。そのあたりはあらかじめ頭に入れておいてください。

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この記事を書いた人

モリタマネジメント株式会社 代表取締役

宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、ファイナンシャルプランナー、増改築相談員、二級建築施工管理技士。 LATUバリ建築スクール(インドネシア、バリ)ディプロマ取得。 1952年生まれ 兵庫県出身。早稲田大学卒業後、積水ハウス株式会社に入社、特建事業部(ゼネコン部隊)に配属。主に土地所有者の土地有効利用を中心とした営業に18年間従事する。また自社集客手法の独自企画や金融機関等のセミナー講師も務めて実績をあげる。 在籍期間の完工実績棟数は387棟。全国特建事業部表彰(特建営業300人中1位)、社長表彰(全社営業3800人中2位)、全社チーム別獲得粗利益表彰(全社全900チーム中1位)などの記録多数。退職するまでプレーイングマネージャーにこだわり続けた。 94年に建築リフォーム会社を設立し、現在まで22年間でテナントビル・マンション、店舗、住宅などのリフォーム工事を中心に約4000件余を完工。不動産の事業化プランニング、賃貸収益物件 (テナントビル、マンション)や店舗の収益最大化手法には定評があり、不動産オーナーの熱烈なファンが多い。 2009年、中小企業コンサルを目指して「ナニワの再建屋」桂幹人の門をたたき薫陶を受ける。桂幹人の実践的コンサルティングと自らの経験とを融合させた「モリタメソッド」を完成した。11年、多くの事業家を実践指導し、新たな事業を創る実践コンサルティングを開始、賃貸ビル・マンションオーナーの満室セミナー、工務店の脱下請け事業構築セミナー、中小企業経営者の新規事業構築勉強会(実践的指導)主催。また経営者、営業幹部の個別コンサルティングも行なっている。 指導先業種は、建設業、工務店、リフォーム会社、鉄工所、内装業、建設資材問屋、自動車輸出入業、子ども服セレクトショップメーカー、自費診療専門整体院チェーン、ブライダルを手がける呉服店、ヒーリングサロン、多店舗展開の美容室、大阪黒門市場マグロ専門店、デザイン事務所の新規事業支援等多岐にわたる。

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