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修復、継続、別居――離婚を迷っているなら選択肢を広げよう(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2021/07/06

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イメージ/©︎milkos・123RF

あなたの心は今どのステージ?

あなたは今どのような状況ですか。夫婦関係を修復したいと思っている人、離婚が頭をよぎっている人、具体的に離婚を計画している人、すでに別居や離婚している人もいれば、どうしたいのか自分自身でも分からないという人もいるでしょう。
 
「夫に優しくされたい、愛されたい」という願望に応えてくれない夫へ不満がたまっているという人もいれば、夫のことを生理的にも精神的にも受け付けることができず、いやでいやで仕方ないけれど、子どものために波風立てない方がよいと結婚生活を続けている人もいるかもしれません。

夫が不在の日が続いたり摩擦がないときには「このままもう少し様子を見ようかしら」と思える日もあれば、些細な口論が大事になり険悪な日が積み重なると「もう絶対に無理」とムクムクと離婚への意志がかたくなり、まだ見ぬ離婚後の未来へ期待が高まる日もあったりして。

すべては日々の蓄積。特に会話。お願いごとをスルーされたり、聞いているようでいていつも最終的には意見が尊重されずに夫の思い通りにされたり、さらには高圧的にバカにするような言い返しをされると、だんだん話しても無駄だと会話を諦め、心の中で離婚へのカウントダウンが始まっていきます。

夫にとっては些細なことでも妻にとっての積み重ねは、足し算どころか掛け算になって不満が膨れ上がりいつしか飽和状態に。ギリギリで我慢している気持ちを、最終的に離婚へ後押しするのは、ほんのちょっとしたそれこそ夫にしてみたら記憶にないくらいの出来事だったりするのです。

また、性格の不一致以外にも浮気や借金などにより離婚を迷っている人もいるでしょう。事情はそれぞれではありますが、離婚と決めて動き出すとゴングが鳴ったかのように一気に始まっていきます。そして、自分の頭の中で考えているときは自分の思うがままの未来を描けますが、離婚は人を巻き込んでいくので、想定外の方向に進んでいくこともなきにしもあらず。迷っているときこそじっくり時間をかけて、自分の心の奥底に気持ちを整理していき後悔しない選択をすることが大切です。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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