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不動産業界が抱える問題!?

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以前から何度かお話ししてきました、不動産業界のオカシナ部分をまとめたお話をしたいと思います。一般の方々は、不動産業界に対して「なんとなく違和感」や「騙されるのではないか」という心配などを持つ方が多いようです。無理もありません。なにしろ閉鎖的な業界です。

 

今までもブログに沢山の事件を掲載してきました。ことごとく、一般の方が被害者でしたね。古い昔のいい方では「千三屋」と言うのが不動産業者の裏のいい方でした。意味は、千の事柄に対して三つぐらいしか本当の事がない!という意味です。ひどい言われ方ですね。でもそのあだ名がピッタリな業界だったんでしょう。そう考えると、昔からあまりいいイメージも無かった気がします。

 

原野商法・地面師・地上げ・不法占拠などと過去に沢山の事件をおこしています。せっかく出てきたので、この事件のあらましをご紹介します。

 

■原野商法?

 

~1960年頃からつかわれた不動産投資などの詐欺商法。北海道や那須高原などの人跡未踏の土地を、ウソの公共事業や鉄道開発とあわせて価格の高騰をエサに誘因して販売するやり方です。対象となる土地は原価でも二束三文、市街地からも遥か遠くリゾートどころか建物の建築もできない土地で、その土地を確認するのも難しい土地です。当然、利用価値など皆無に等しく、当時購入した方は現在もどうにもならず所有しているそうです。

 

驚いたことに、当時の被害者が現在でも二次被害・三次被害にあっている話もあります。当時購入した顧客の名簿が残っていて、売却もできずに権利者もほとんどが当時のままと言う事もあるそうです。

 

■地面師?

 

~1980年頃がピークの不動産詐欺事件

 

基本的に、現行のコンピューター化された登記システムでは、ほぼ出来なくなりましたが、当時は「登記簿謄本」の原本を閲覧できましたから、原票をヌキだし持ち帰って、登記簿と同じタイプライターなどで本当の一般の移転登記がされたかの様に記載をして、再びその原票を法務局にそっとかえします。その後、普通に登記簿を申請すると、虚偽の記載が本物の様に記載されている為、その登記簿を使って「不動産を売買したり、不動産を担保に融資を受けたり」します。当時の登記システムの盲点をついた犯罪でした。

 

■地上げ?

 

~すいません。この行為自体は犯罪ではありませんが、地上げに絡んだ詐欺や犯罪は非常に多かったと思います。1990年代がピークでした。つまりバブル崩壊までです。土地の高騰に絡み、不動産業者のみならず銀行・ブローカー・危ないスジの方など一般の方をも巻き込み、「1億総不動産ブローカー」的な広がりを見せていました。地上げに絡んだ「詐欺・脅迫・傷害・器物損壊」などとあらゆる犯罪がありました。

 

皆さんも記憶にあるでしょう。立ち退きを拒否してダンプが家に突っ込んだ事件や家が放火された事件、立ち退いていない方の家を、無理やり解体した事件…。あらゆる事件が起きていた気がします。

 

■不法占拠?

 

~いろんなパターンがありますが、どちらにしても不払いの債権にからんで、その債権回収の為に、債務者が持っている不動産を占拠したり、騒乱含みで業務を妨害したりというやり方です。具体的には、アパートなどの工事を依頼された業者が未払いの工事代金回収の為、アパート事態を占拠したり、事務所に居座ったりして色んな形で妨害・嫌がらせを行います。手口も巧妙で、人権問題関連の人材を起用して、警察の安易な介入をけん制したり不法占拠者に、委任状を持たせて偽装したり…。もっとマトモナ事に頭を使って欲しいと思いました。

いくつか簡単に説明しましたが、この業界のあきれた姿に情けなくなりますね。しかし、不動産の仕事は本来「衣食住」の一翼を担う仕事なはずで、もっとプライドや使命感のある業界に代わって欲しいと思っています。現に、アメリカの不動産業界は「エリート業」と認知されています。しかし、日本の現実は「千三屋」です。自然と「アメリカと日本は何が違うんだろう?」となりますね。

 

次回は、その違いからお話をしようと思います!

 

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