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再建築不可物件を購入するときのメリット・デメリット

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都内や都内近郊の土地の値段がグングン上がっている今、「少しでも安い値段でお家を買えたらいいのにな。」とネットを検索していると、その土地相場では考えられない値段の物件を発見! 築年数は古いけれど、リノベしたら光りそうな戸建。でもそれは「再建築不可物件」でした!

目次▼❶再建築不可物件とは?
❷再建築不可物件を購入するメリットとデメリット
❸古い再建築不可物件でリフォームは可能? 再建築できるようにするには?

❶再建築不可物件とは?

<再建築不可物件ってなに?>
建物を取り壊してしまうと、その土地に新しく建物を建てることができない物件のこと。

<どんな物件が再建築不可物件なの?>

  • 接道義務を満たしていない物件
    もし火事になった場合、消防車が侵入し消火活動ができるように、建築基準法では、「接道義務」が定められている。内容は、「幅員4m以上の道路に間口が2m以上接していること」。それが満たされていない物件は、接道義務を満たしていないため再建築不可物件になってしまう。
  • そもそも敷地が道路に接していない
    周りが他の家に囲まれていて道路に直接出ることのできない土地
  • 敷地が道路と2m以上接していても、接している道路が建築基準法で満たされていない場合
  • 道路から細い路地が伸びてその先に物件がある場合/路地が長すぎると路地の幅にも規定が生じる。さらにそれは自治体によって異なってくる。

❷再建築不可物件を購入するメリットとデメリット

<メリット>

  • 再建築不可物件は築年数が古い物件が多く、固定資産税や相続税が安い
  • 土地の相場よりもかなり安く購入できる
  • 間取りや外観はレトロで趣のある物件が多い
  • 隣接する土地を購入すれば、資産価値を上げることができる

<デメリット>

  • 災害などで建物が倒壊してしまっても建て替えることができない
  • 維持費にお金がかかる
  • 売却までに時間がかかる
  • 住宅ローンを利用できない場合がある
  • 道が狭い、接する道路がないと火事の消火活動や避難が困難になることも
  • 周辺の建物に囲まれていると日当たりが悪い

❸古い再建築不可物件でリフォームは可能? 再建築できるようにするには?

建物を壊して新しく建物を建てることはできませんが、建築確認が不要なリフォームなどは再建築不可物件でもOK! 2階建て以下・延床面積が500平米・高さ13m以下・軒の高さ9m以下の木造建築であれば、増改築をしなければ建築申請が不要なんです。

<建築申請が不要なリフォーム>

  • クロスやフローリングの張替え
  • バスやキッチン、トイレなどの交換
  • 間仕切りの変更
  • 耐震性や断熱性を高めるリフォーム

<再建築できるようにするには?>

  • 再建築不可物件の隣の土地を購入するなどして、接道義務を満たせれば、物件価値を上げることができる
  • セットバックを行う

<再建築不可物件の活用方法は?>

  • 駐車場・駐輪場・トランクルームなどにする
  • 一戸建て賃貸やシェアハウスにして家賃収入を得る
  • 更地にしてシェア畑などにする
  • 自動販売機を置く

<あとがき>
いかがでしたか。出口戦略だけ練っておけば、安く購入できる&古くて魅力的な物件が多い再建築不可物件は、意外といいかも!! 我が家のそばに売りに出ていた縁側がある再建築不可物件も、意外と早く売れていましたよ!

(絵・文/ながれだあかね)

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この記事を書いた人

イラストレーター・ライター

武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/

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