見積もりから注文までのリードタイムに異変 ウッドショックの影響についての調査データ
ウチコミ!タイムズ編集部
2021/09/09
イメージ/©︎babar760・123RF
室内ドア専門メーカーの神谷コーポレーション湘南が9日、ウッドショックの影響についての調査データを公表した。調査の対象は神谷コーポレーション湘南が契約する工務店82社、対象物件は6月に見積もりのあった247物件。調査期間は7月16日~30日。
出典/神谷コーポレーション湘南
ウッドショック前では見積もりから注文までのリードタイムの88.4%は3カ月以内であったが、ウッドショック後は同リードタイムで37.7%と、50.7%減少していることからも、その影響がうかがえる。
調査に協力した工務店は納期に関して、「4~8月は通常より3割減くらいの上棟数しか確保できなかった」「8月上棟分まで確保できているが今後の9月上棟分に関しては現状まだ難しい状況」などとコメントする一方、「9~10月に関しては上棟数の枠が増えるので、一時期の状況よりはよくなると思う」といったものがあった。
ほかにも、「材料の確保や価格の高騰で大変苦労している」「構造材をプレカット屋でなく、直接仕入れにした」と仕入れに対しての苦労、工夫や、「現時点でご契約中の案件は価格の変更はないが、10月以降は、状況に応じて見積もりから価格変更が起こる場合もあるとお客様に説明している」「今後の物件は価格を上げることで対応」など、購入者に価格転嫁せざるを得ないといったコメントもあった。
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