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消極的パパに届け! 子どもに父親の存在を感じて育ってもらいたい(1/2ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2021/01/25

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イメージ/123RF

離婚後も両親で子育てする共同養育を実践している女性のインタビュー記事。今回は、共同養育を切に願うママをインタビューしました。

■現在、息子さんと父親はどのような関わり方をしていますか。

私は離婚前に、子連れ離婚関連の海外の書籍や日本のドラマなどを見て、理想の離婚の参考になるものは取り入れようと研究していました。そのなかで、別居や離婚をしても親子の絆は大切にするものだなと思うようになったので、とくに会う頻度などを決めずに、別居当時からいつでも親子が関われるようにしていました。

具体的には、毎週水曜に元夫と子育て会議していました。離婚後もしばらく子育て会議を続けていたのですが、だんだん元夫にとって負担になってきてしまったようで、徐々に頻度が減っていき、今は必要なときのみの連絡になりましたね。

今までは私が息子と父親の仲介をしていたのですが、最近息子がスマートフォンを持ち始めたので父親のLINEと直接つながるようになりました。ただ、最初に挨拶のスタンプをした程度で、どちらがリードすることがなく連絡を取り合ってないようです。コロナを機に引っ越しをして物理的距離が離れたのも重なりさらに関わりが薄くなってしまった印象です。

■よろしければ離婚にいたった経緯をお聞かせください。

出産して1年経った頃から離婚したい思いがありました。ただ、子どもがいるのでなんとか修復したいと思い夫婦カウンセリングを受けに行きました。元夫も同伴はするのですが、本当に仲良くしたいと思っているのか分からない悶々とした日々が続きましたね。

具体的には性に対する価値観の違いです。私はスキンシップで愛情を確かめ合いたかったし二人目もほしいと思っていたのですが、話し合えば合うほど遠い存在に感じるようになっていきました。

元夫はそんなことで離婚するのかと離婚には反対。周囲の人へは最初は原因を話しづらくなかなか言えませんでした。伝えてみても深い共感は得られず、どちらかというと私のわがままだと捉えられてほぼ反対されました。

愛情確認のないまま、この先ずっと結婚生活を送っていくことにどうしても納得がいかず、離婚調停も申し立てましたが不成立。そんなこんなで別居期間が3年も続きました。

あるとき、元夫に直接「私のこと好きなの?」と確認をしたら「好きなわけない」と強く言われ、さらに、仲良くする解決策もないとのことだったので、「仲の悪い夫婦でいるよりは夫婦をやめてそこから新しい関係をつくろうよ」と粘って説得して「そんなの綺麗事だ」と言われながらもなんとか協議離婚に至りました。

余談ですが、調停は待ち合わせして一緒に裁判所に行ったんです。これを言うと周りの人から驚かれますが、前向きに明るい離婚をイメージしていたので私から声をかけました。喧嘩しているわけでも憎んでいるわけでもなかったので私にとっては自然なことでした。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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