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【インタビュー】「離婚後、共同養育中に元夫と復縁ー結婚と離婚からみる夫婦関係とは」(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/09/24

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■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

私が仕事が多忙で出張も多かったので、泊まりがけでうちに来てくれていたのは本当に助かりました。ひとりで息子二人を育てるのは到底無理です。私は実家が遠かったこともあり、離婚しても元夫の手を借りるしか方法がありませんでした。

これがもし実家が近かったら週3という頻度ではなく週末だけになっていたかもしれませんが、いつでも来てくれる距離にいてくれて、困った時にはすぐに対応してくれるのはありがたかったですね。

■共同養育はどんなメリットがありますか。

お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。まず、仲の悪い両親と一緒に過ごすことがなくなったのは子どもにとってよかったかなと思います。離婚後の方が明らかに親同士の関係はよくなりましたし、喧嘩をすることもなくなりました。子どもが親の顔色を見てハラハラすることもなくなったと思います。

離婚後も変わらず父親と接する機会が多かったので、親は離婚して一緒に住まなくなったけど、それ以外は何も変わっていないので、子どもにとっても私にとってもよかったと思います。

あとは、私が仕事で不在がちになっても、子どもだけで留守番をすることを防げたことは、共同養育していてよかったことですね。子どもだけで食事をさせることなど一切なく、必ず親のどちらかがいる状態で育てることができました。

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

「ありがとう」を伝えることですね。1回目の結婚生活中は、相手への要求度が高くなってしまい、つい「なんでやってないの?」という不平不満の視点で相手を見ていましたが、離婚することによって、不満ではなく感謝を伝えられるようになったのは良い関係をつくっていくのに大事だと実感しています。

直接顔を合わせて言うのは抵抗がありましたが、メールで「ありがとう」と打つことは抵抗なくできましたね。

■離婚生活を過ごしているなか、復縁をすることになったきっかけを教えてください。

離婚当初は、私がいないときだけ元夫が家に来ていたのですが、だんだん元夫がいる時間に私が家に帰るようになり、顔を合わせ話す時間が増えていきました。離婚をしたことでよい距離感ができ、結婚生活中のような口論もなく良い関係を保ちながら過ごすことができたんですよね。そうこうしているうちに、遅い時間になると「大変だからそのまま泊まっていけば?」という感じで元夫と過ごす時間が増えていったんです。

そこで、驚きの奇跡が起こります。私が45歳の時に、まさかの妊娠発覚。年齢も年齢ですから、まさか妊娠するなんて夢にも思っていませんでした。正直、私も元夫もかなりの衝撃でしたが、大切な命を授かったのですから、これは受け入れていこうと復縁をすることになりました。

離婚のきっかけをつくってくれた長男には最初に報告しなくてはと思い、真っ先に伝えたところ、それはそれは驚いていましたが喜んでくれていましたね。次男は離婚していること自体わかっていなかったので、パパも一緒に住むことになって嬉しいという感覚のようでした。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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