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どうやって過ごした!? シングルマザーの年末年始の過ごし方〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜

しばはし聡子しばはし聡子

2019/01/08

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イメージ/123RF

あっという間に年末年始も終わり、すっかり通常モードになってきましたね。みなさんは年末年始はどのように過ごされましたか。帰省する、自宅で過ごす、旅行に行く、などご予定があった方もない方も。

離婚すると、ふと気がつけば子どもとふたりきり。といったご家庭も少なくありません。そして、ずっと子どもと過ごしていると日頃に増してワンオペ育児で疲弊することも。

過ごし方はさまざまですが、そんななか「こんな過ごし方はいかがですか」というご提案をひとつお伝えしますね。

■離婚前は行くところがたくさん

離婚する前は、帰省する実家も元夫側とご自身の実家とかけめぐり、忙しい反面行く場所があって賑やかだったお正月。離婚すると元夫側の親戚との縁がなくなり、出かける場所、会う人が一気に半減することも。

二度と行かなくていいとホッとする気持ちもありますが、突然父親側の親戚と会えなくなった子どもたちはどのように感じるでしょうか。

■子どもの気持ち

ご自身の実家に行くことで、子どもにとっては祖父母や従兄弟などと会えて、楽しいひと時を過ごせますし、ご自身も自分の実家で気分的にも楽になれることもありますね。

ただ、子どもはふと「今まで行っていたパパの家のじいじばあばはどうしてるかな?」と思っているかもしれません。今まで恒例で行っていたのであればなおのこと。

しかし、子どもは母親の顔色を見ながら空気を読んで「パパのおうちに行きたい」とは言い出せなかったりするものです。

■思い切って子どもを父親側の実家へ

離婚して元夫はもちろん、元夫の親戚とも関わりを途絶えている方もいるかもしれませんが、こどもにとっては、離婚しても父親そして祖父母や従兄弟の存在ははなにも変わりません。

お正月は親戚が集まる貴重な機会。子どもが多くの人から愛される機会をつくるためにも、思い切って父親側の集まりに子どもを行かせてみてはいかがでしょうか。

元夫や義父母のためと思うと消極的になりがちですが、あくまで子どものためです。親の離婚によって突然会う人が制限させられてしまわないように、そして子どもを愛してくれる人はたくさんいるに越したことはありません。お正月であれば祖父母からお年玉をもらえることもありますし、子どもも喜ぶのではないでしょうか。

■自分自身の休養も大切

元夫側に子どもを任せることによって、子育てから解放され、ひとり時間を過ごすのもいいものです。リフレッシュしたり友達と会ったり飲みに行ったり。新たな年を心身ともに健康にスタートさせるためにたまには息抜きしてみてはいかがでしょうか。

元夫の実家へ子どもを行かせるということは、元夫とのやりとりが生じますからストレスにもなりかねませんが、今後ずっと避けていることが子どもにとってもベストな選択でしょうか。

最初は向き合って関わることに嫌悪感や拒絶感があるかもしれませんが、乗り越えることで子ども自分自身もハッピーになれることも。

親同士の関係を再構築するためには、もちろん元夫の努力も必須ですが、この年末年始に歩み寄りのきっかけをつくってみてはいかがでしょうか。

■さいごに

年末年始に限らず、夏休み、春休みは中学生になっても続きます。全てを自分だけでなんとかしようとすると無理が生じますし辛いですよね。

頼れる場所はいくつもあるに越したことはありません。子どもがいつでも父親や父親の親戚のところに行けるような関係をつくっておくことで、長期休暇も乗り越えやすくなりますし、自分自身もゆとりが出てくるとよいですね。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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