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DIYやりやすい順位――作業時間の目安と手順~ここまできればプロ!〜

内村恵梨内村恵梨

2020/11/25

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内装のDIYには、網戸張り、障子張り、ペンキ、壁・床の張り替えなど、さまざまです。では、素人でもチャレンジしやすいDIYとは、実際にどれなのでしょうか。今回は、独断と偏見で、チャレンジのしやすさをランキング形式でまとめてみました。

第5位 クッションフロア貼り

●施工場所例:トイレ
●作業時間目安:1時間半
●材料費目安:3,000円

クッションフロアは、床材の中では価格が安く、やわらかくカットしやすいので、DIYでも充分にチャレンジ可能です。失敗してしまったり、柄に飽きてしまっても、はがしてまた新しいものに貼り替えればいいので、DIYのハードルは低いといえるでしょう。

<作業手順>
1.古いクッションフロアをはがす
2.糊を塗る
3.糊のオープンタイムをとる(手につかなくなるまで乾かす)
4.クッションフロアを貼り広げる
5.余分なところをカットする

<ここまでできればプロ並み!>
クッションフロアの仕上がりを左右するのは、カットされた隅の部分です。ガタガタしていたり、隙間が開いていたりすると、素人感がでてしまいます。壁と床の境目にある巾木(はばき)と呼ばれる部分を一緒に交換する場合は、クッションフロアのガタガタは隠せますが、巾木はそのままでクッションフロアだけを貼り替える場合は、丁寧に隅を切る必要があります。

ここで大事なのは、道具をきちんとそろえておくこと。以下の3つの道具があれば、よりプロの仕上がりに近づけます。

1.パーキリ/クッションフロア用カッター
部屋の隅に合わせてぴったりと一気に切れる道具です。

2.地ベラ(じべら)
クロス貼りでも使う、1.2mmの地ベラです。上記のクッションフロア用カッターでは施工できない部分をカットする際に使います。

3.床用コーキング材
床補修用のコーキング材です。隙間を埋めることができます。

クッションフロア貼りに必要な道具や、貼り方については、以下の記事も参考にしてみてください。
「低コストで床のリノベーション! クッションフロアとは?」
「クッションフロア施工のポイント大公開!(前編)」


クッションフロア

第4位 クロス貼り

●施工場所例:壁1面(約9㎡)
●作業時間目安:2時間
●材料費目安:4,000円

クロス貼りは、技術的な難易度は高めですが、材料が比較的安価なことと、失敗してもはがしてやり直せるというところから、4位に選びました。同じ壁面工事で比べると、塗装は一度塗ってしまうとはがせませんし、飛び散らないよう養生も必要です。また、漆喰や珪藻土などの塗り壁材も、養生や細かい部分のコテ使いが難しく、さらに一度塗ってしまうと気軽に壁の色を変えたりすることができなくなります。

その点クロスは、原状回復のできる、貼って剥がせるタイプのものもあるので、今の壁紙をはがすのは怖い、という方でもチャレンジしやすいかと思います。

<作業手順>
1.古いクロスをはがす
2.壁の寸法に合わせて材料をカットする(フィルムの貼ってある生糊付きクロスの場合)
3.壁の片側から貼り始める
4.隙間や、穴があいてしまったところなど、必要なところにコーキング材をうつ

<ここまでできればプロ並み!>
仕上がり後に一番目に着くのは、クロスとクロスのジョイント(接合)部分。隙間があいていたり、重なってしまっていたりすると、とても目立ちます。本番の前に、材料の余りなどで何度か練習をしてみてください。

クロス貼りに必要な道具や、貼り方については、以下の記事も参考にしてみてください。
「壁紙張りに必要な道具の種類と選び方」
「壁紙の基本の張り方 ☆誰でもTRYできる簡単バージョン☆」


クロス

第3位 木部のステイン塗装

●施工場所例:和室の柱など木部
●作業時間目安: 3時間(4~6畳程度の部屋の場合)
●材料費目安:3,000円

木造建築で和室のある家では、柱や窓枠などの木部が無垢材になっているかと思います。古い雰囲気を変えたい、という場合におすすめなのが、オイルステイン塗装。通常のペンキと違い、表面に塗膜を作るのではなく、木の内部に浸透していくので、木目を生かした塗装ができます。ただ、一度塗ると元には戻せないのが難点です。

<作業手順>
1.養生をする
2.木部をサンドペーパーでやすりがけする
3.ステイン塗料をハケやローラーで塗っていく
4.塗りムラがでないよう、塗って少し経ったら乾いた布でふき取る
5.2度塗りをする
6.マスキングテープをはがす

<ここまでできればプロ並み!>
塗りムラなく仕上げるのが一番のポイントです。細かいところや隅を先にハケで塗り、柱の広い面は「こてバケ」というもので塗ると、簡単にムラなく仕上がります。また、ムラなく仕上げるためには、乾いた布でふき取る作業が大切です。塗った後塗料が乾く前に、乾いた布でふき取る作業を行うと、ハケの跡などがつきにくく、塗装の色の濃さも調整できます。
木に浸み込む性質上、液だれがあるとその筋が濃く残ってしまうので、気を付けましょう。


木部ステイン塗装

第2位 障子張り

●作業時間目安:作業時間20分/1枚
●材料費目安:1,000円

障子張りは、昔おばあちゃんちで手伝った記憶のある方もいるのではないでしょうか。元々昔から各自で張り替えるものであり、張り替え頻度も高いものだったので、難易度は低めです。基本はデンプン糊で貼っているだけなので、失敗しても何度でもやり直せます。材料費も安く、ごみも少ないので、かなりチャレンジしやすいDIYかと思います。

<作業手順>
1.古い障子紙をはがす
2.新しい障子紙を仮止めする
3.枠に糊を塗る
4.障子紙を転がしながら張っていく
5.余分をカットする
6.乾かし、たるみなどある場合は霧吹きを吹きかける

<ここまでできればプロ並み!>
障子の仕上がりを左右するのは、紙がピンと張られていることと、木枠のアクがしみ出ていないことです。まず、紙をピンと張るには、糊が乾いたあとに全体に霧吹きを吹きかけます。紙は乾くと縮む性質があるので、霧吹き後に乾くとピンと張った状態になります。続いて、木枠のアクがしみ出てこないようにするためには、「障子紙はがし」や「障子糊」を、アク止め入りのものにすること。たったこれだけで、仕上がりは変わってきます。

詳しい張り方は、こちらの記事を参考にしてください。
「障子の張り替え――黄ばみ、小さな穴のごまかし方からアクの出ない張り替え……失敗しないDIYのポイント」


障子張りの様子

第1位 網戸張り 

●作業時間目安:15分/1枚
●材料費目安:2,000円

網戸は障子ほど頻繁に破れるものではないので、交換する頻度も低いかと思いますが、穴が開いていないとしても網が劣化しているようであれば、新しい網に交換すると見た目もすっきりするのでお勧めです。最近のスタンダードは写真のような黒い網戸です。グレーの網に比べると、窓の外の景色がすっきりと見え、網戸の存在感も薄くなります。

<作業手順>
1.古い網と、網を押さえているゴムを外す
2.サッシ(網戸の枠の部分)を掃除する
3.新しい網を広げて、洗濯ばさみなどで仮止めする
4.網の上から、新しいゴムをローラーでぐるっと一周はめこむ
5.余分の網をカットする

<ここまでできればプロ並み!>
網戸も、専用の道具がとても便利なので、一通り買いそろえることをお勧めします。特に、「網戸専用カッター」と「網戸ローラー」は必須アイテムです。これらがあれば、1枚15分程でさくさくっと張り替えができてしまいます。

仕上げを左右するポイントは、たるみやヨレなくピンと張られていることです。ゴムをはめていく際に、あまり手で網をぴんと引っ張りすぎないようにしましょう。かなりテンションをかけた状態でゴムを一周はめていくと、写真のように、最後にしわ寄せがきて、たるみが一部できてしまいます。こうなってしまったとしても、簡単に直せるので、安心してください。ゴムの張り始めの部分を一旦少し外し、ゴムをはめなおすことで、たるみが解消されます。


網戸張りでたるみができてしまったとき

いかがでしたか?

今回は内装DIYのチャレンジしやすさランキングをご紹介しました。何か自分でやってみたいけれど、どれから始めていいのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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