障子の張り替え――黄ばみ、小さな穴のごまかし方からアクの出ない張り替え……失敗しないDIYのポイント(1/4ページ)
内村恵梨
2020/09/02
イメージ/©︎YOUICHIRO SHIMA・123RF
おうち時間が増えたことで、家の中の修繕などDIYに時間をかけることが増えた方も少なくないのではないでしょうか。今回は、こんなときだからこそ、重たい腰をあげて取り組みたい、「障子の張り替え」についてポイントをお伝えしたいと思います。
障子張り替えのケース別選択肢
「汚れも目立つし穴だらけ……そろそろ張り替えないと」と思いながら、面倒くさくてそのままにしてしまいがちなのが障子です。最近では障子のないお部屋も増えていますが、和室や洋間でもきれいな障子があると、部屋の雰囲気が締まった感じになるものです。
でも、お子さんやペットがいると、張り替えてもまたすぐに破かれてしまうなど、悩みが絶えません。そこで、ケース別の張り替えの選択肢について、まずはお話をしていきます。
●穴が小さく、全面張り替えるのはもったいないのでとりあえずそのままにしているケース
この場合は、部分張り替えが可能です。穴の開いているところだけを切り取って、新しい障子紙を張ります。ただ、障子紙は経年劣化で少しずつ黄ばむので、張り替えた部分と元の障子紙の色が若干異なってしまう可能性があります。
そんなときは、あえてカラー和紙や色柄のついた障子紙を張るのもおすすめです。また、指で開けたような小さな穴であれば、その部分だけお花型などに切り取った和紙を、パッチ的に貼ってしまうのもアリです。
●破れが大きく、また紙も劣化しているケース
この場合は、全張り替えをします。経年で紙が黄ばんだり、汚れたりしているので、張り替えると部屋が明るく清潔な雰囲気になります。現在障子紙には、紙のタイプとプラスチックのタイプがあるので、それぞれのメリット・デメリット、自分の生活スタイルを考慮したうえで決めるといいでしょう。
写真① 一般的な障子
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/