クッションフロア施工のポイント大公開!(前編)(1/3ページ)
内村恵梨
2019/04/25
施工の流れ
(写真①仮置きと糊塗布)
前回の記事でお伝えしたように、貼る前には割り付けを考えて、糊を塗る前の仮置きをします。具体的にはクッションフロアを半面に仮置き、その仮置きしたクッションフロアをさらに半分に折って、糊を塗っていきます(写真①)。
おおまかな施工手順は、下記の1~7のようになります。
1. 糊の箱から糊を床に出す(こぶし大くらいの量)。
2. 糊バケを使って奥から手前にワイパーの動きのイメージで塗り広げていく。
3. 糊が少し乾くまで時間をあける。
4. 折返していたクッションフロアを少しずつ下ろして貼る。
5. エア(空気)を抜く。
6. 壁側の余分を切り落とす。
7. もう半分を同じ手順で繰り返す
糊を塗るポイント
(写真② 1、糊の箱 2、糊バケ 3、糊の筋 4、塗り進める方向)
糊は箱に入ったものを買い、床に適量ずつ出して使います。糊を出す前に、写真の②-1のように、口の下の部分を養生テープで覆っておくと、箱が汚れにくく便利です。
作業が終わったら養生テープをはがし、口を閉めて糊の箱を保管します。封を開けた糊は数か月先でも使えますが、夏は腐ることもあるので注意が必要です。
糊バケは、単品でも売っていますが、糊の箱についてくることが多いです。写真②-2のハケも、糊の箱に付属で付いてきたものです。
糊を塗るときは、ハケはかなり立てた状態で塗ります。写真②-4のように、奥から手前へとワイパーのイメージで弧を描きながら進めます。初めに出した糊の塊を移動させてくる感じで糊を使っていきます。
ハケの下の部分にギザギザがついていますが、このギザギザで糊の筋をくっきりと出す感覚です。写真②-3のように筋をくっきりと出し、薄めに糊を塗るのがポイントです。
糊を塗り終えたら、オープンタイムと言って、糊が少し乾くまで時間をあけます。季節によって乾く時間が違いますが、だいたい冬場は20分、夏場は10分くらいが目安です。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/