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玄関、リビング、ダイニング、キッチン――用途に合わせた照明の選び方(1/2ページ)

MieMie

2020/11/04

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イメージ/©︎pcphotography・123RF

光の質と量のバランスがポイント

前回に引き続き「照明」についてです。

ただ、今回は人間が必要とする光と、室内空間に適した光の選び方(光源)についてお話ししていきます。

光の持つイメージは「明瞭」「薄明」「温もり」「柔らか」「穏やか」「優雅」「煌びやか」「コントラスト」「シック」などあります。そして、居心地の良い空間に求めるイメージに適した照度、色温度(暖かさ、自然さ、涼しさ)、光源の種類、設置位置、内装仕上げ材の色や材質によって、自由に演出が可能となります。

そこで照明器具をコーディネートするにあたっては空間の使用用途や、空間イメージを基に空間全体のバランス、照明器具同士の、つながりなどを考慮しながら照明計画をする必要があります。

そもそも、なぜ人間は、室内の光の調整が必要なのでしょうか? なぜそこにこだわりを持つのでしょうか?

本来、人間は視覚の幅が広く、外で感じる明るさを室内で再現すると明る過ぎたり、その逆もあります。これは臭覚も同様で、人間の感覚は相対で感じるため、慣れてしまうと明るさの感覚が極端に鈍くなってしまうのです。このような理由から快適な空間作りには、光の質と量のバランスが大切なポイントになります。

玄関、リビング、ダイニング、キッチンの照明の選びの基本

今回は、住環境に適した照明計画のポイントを玄関、リビング、ダイニング、キッチンを例にあげて紹介します。

「玄関」の照明計画のポイントは「明るさ」です。玄関の明るさが十分ではないと住宅全体のイメージが暗い印象を与えてしまいます。

また、玄関扉の方向から外光が入る場合が多いため、居住者が出迎える際には逆光となり、来客者の顔が見えにくくなります。お客様を出迎える場所ですので、玄関の照明は昼白色などの明るくクリアな色合いの光源を使用した照明器具がおすすめです。

加えて、靴を脱いだり履いたりするために足元を明るくしたい場合には天井に取り付けて部屋全体を明るくする「主照明」と、足元を重点的に明るくする「間接照明」を組み合わせるとよいでしょう。

「リビング」の照明計画のポイントは生活の中心的空間であると同時に、来客などもある場所ですので機能性とデザインにも拘った光源と照明器具を選ぶと良いでしょう。

そんなリビングのメイン照明としてはシーリングライトがおすすめです。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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