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首都圏の家が300万円で買えることも!「競売」「公売」で 空き家を安く手に入れる方法(1/2ページ)

高橋 洋子高橋 洋子

2016/09/22

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筆者が購入した、競売にかけられていた家

「競売」という方法で空き家を手に入れる

不動産の「競売」とは、債権回収のために、債権者が裁判所に対して申立てを行なうと、その不動産を裁判所が売却する手続きです。実は、私もかつて競売にかけられていた印刷会社兼住居を購入しました。

競売物件に興味がある人は、裁判所のサイトなどで、どんな物件があり、どんな理由で競売にかけられているのかがわかるので、一度見てみるといいでしょう。見てみると、「えっ! こんなに安く、家が売られているの」と思うものの、そこからが難儀です。

競売には転売業者が安く物件を仕入れるために参加しており、なかなか素人が参入するのはむずかしいもの。取材を続けるなかで、20回、競売に入札したけれど、一度も購入できなかったという人もいました。

ライバルに負けないように、高い金額を出せば、購入することもできるかもしれません。自分で住む家を買う場合にはそれでもいいのですが、空き家投資のための物件を探す場合には、それでは割に合わず、儲けが出ないことにもなりかねません。

先着順で購入できる「特別売却」

とはいえ、チャンスがないわけではありません。競売のなかでも、「特別売却」といって、誰からも買いたいとの申し出がなかった場合にのみ行なわれる売却方法があります。
この場合、『先着順』で購入できるのです。一番手で申し込めば、競売スタート時の金額で購入できるというメリットがあります。ちなみに、購入希望者が複数いる場合は、「くじ」で購入者が決められます。

競売にもデメリットはあります。それは、購入後にしか物件のなかに入ることができない点。さらに現金一括払いで購入しなければならないことです。 玄関を開けてみないことには、家のなかがどうなっているかがわからないのは難点です。

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この記事を書いた人

暮らし研究所エメラルド・ホーム代表

暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。

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