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ゴミ出し、騒音問題も心配なし!

民泊トラブルを防ぎ、売上げを増やすカギは「ハウスルールづくり」にあり!(1/2ページ)

高橋 洋子高橋 洋子

2016/12/22

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ゲストの道案内はグーグルマップを活用する

民泊を利用するゲストには、旅慣れている人も多いですが、当然、初めて日本を訪れる人もいます。なかには道に迷い、ほかの家のインターホンを鳴らしてしまう人もいます。こうしたトラブルを避けるためには、ゲストハウスまでの道順を示したマップをつくることが大切になります。
大半のゲストはグーグルマップを見ながら移動するので、最寄り駅からの道順を示した地図をグーグルマップでつくっておくことをおすすめします。

グーグルマップには、「マイマップ」という機能があり、この機能を使えば、目的地や目印、お気に入りのスポットなどを地図上に表示したオリジナルの地図を作成するだけでなく、それをほかの人たちと共有することもできるのです。
ちなみに、マイマップのつくり方については、グーグルのサポートページなどで調べることができますので参考にしてください。

マイマップには、ゲストハウスの場所だけでなく、曲がり角などに目印となる建物の写真も表示しておくと、きっとゲストは迷わずにすむことでしょう。
それでもゲストが道順に不安を感じている場合は、最寄り駅まで迎えに行くのもいいでしょう。

ゴミ捨て、騒音のトラブルはこうすれば防げる

多くのゲストにとってわかりにくいのが、日本でのゴミの捨て方です。しっかりと説明しておかないと近隣住民とのトラブルの元になります。
ハウスルール(ゲストに守ってもらいたい家の決まりごと)にゴミの捨て方を明記しておくことはもちろん、宿泊前のゲストとのやりとりの際にも、ゴミ捨てのルールを伝えておきましょう。

それでも不安が残るという人には、いちばん確実な方法をお教えします。
それは、ゲストにゴミ捨てをさせないこと。ゴミは部屋の外に出しておくようにしてもらい、ホスト自らが処理するというやり方です。これであれば、ゲストの負担も減らせますし、間違ったゴミの出し方をしてしまうこともありません。

次に騒音問題です。
実は、騒音についてもゴミ捨てと同じように、「夜○○時以降はお静かに」とハウスルールに示しておけば、ほとんどのゲストはそのルールを守ってくれます。さらにゲストが到着したときに、改めて音についてのルールを説明しておけば問題ないでしょう。

ルールはマニュアルにまとめてゲストに読んでもらう

ハウスルールを決めても、ゲストにどうやって伝えたらいいか不安という人もいるでしょう。そこで、ハウスルールを記載した「ハウスマニュアル」もつくりましょう。
ゴミ出しや騒音防止のルールだけでなく、お風呂やトイレのほか、家にある備品の使い方なども書いておきましょう。

何から何まで使い方を書いておく必要はありません。使い方がむずかしくて、わかりにくいようなものにだけ、簡単な解説文をつくっておけばいいのです。たとえば、ゲストがインターネットを使うためのWi-Fiを設置してあるのなら、アクセスするためのパスワードとIDを書いておく、といった具合です。

ちなみにハウスマニュアルは、立派なものをつくる必要はありません。
ご自身でワードやエクセルを使って作成し、プリントアウトしたものをクリアファイルに入れておけば十分です。ゲストが使うテーブルの上に置いておきましょう。

このハウスマニュアルと同じ内容のものを、Airbnb(エアビーエヌビー)など民泊の仲介サイトにもアップしておくと、ゲストが事前に読んでおいてくれます。
民泊の仲介サイトについては、前回の記事(「Airbnb だけじゃない! おすすめ民泊仲介サイト5選 http://sumai-u.com/?p=7691 )にまとめてありますので、参考にしてください。

(参考記事)
「Airbnb だけじゃない! おすすめ民泊仲介サイト5選」

外国人ゲストにエアコンやテレビのリモコン、お風呂やトイレの使い方をひとつひとつ説明するのは、英語が苦手な人にとってはひと苦労です。お互いのためにも、何を聞かれてもハウスマニュアルを見せれば一目瞭然、といった状態になるように事前に準備しておくことが大切です。
また、ゲストの利用頻度が高いと思われるリモコンのボタンなどには、シールを貼って、英語で説明を書き加えておくのもおすすめです。

ハウスマニュアルは、最初から完璧なものをつくる必要はありません。ゲストの様子を見ながら、使いにくそうにしているものや、迷っているものがあれば、その都度、補足していき、つくり上げていくようにしましょう。

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この記事を書いた人

暮らし研究所エメラルド・ホーム代表

暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。

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