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片付けから始まった 暮らしをイメージさせる「ホームステージング」#4 〜賃貸物件がホームステージングで生まれ変わる③〜(1/2ページ)

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画像/一般社団法人日本ホームステージング協会

一般社団法人日本ホームステージング協会 代表理事の杉之原冨士子さんは、専業主婦から、引っ越しの梱包や開梱、収納、そして内覧のための片付けなど、住まいに関わるさまざまな業務を経験し、日本で唯一ホームステージングを体系的に学べる日本ホームステージング協会を設立した。不動産の売却や賃貸、生活に関わる“ホームステージング”や“片付け”の必要性を、杉之原さんの実体験も交え、さまざまな角度から連載でお届けする。

◆◆◆

入居者が減り空室期間が長くなる原因とは?

以前、片付けの仕事をしていたときに、家の外を見れば片付いている家か片付いていない家か、おおよそ判断できました。

例えば、ビニール傘が外窓のところに何本も引っ掛けてあったり、すでに枯れてしまった植木鉢や使っていないような子どもの外遊び用おもちゃが出しっぱなしだったり……。

整理できている家は、外回りに出しているものは何もなく、きれいに掃除がしてあります。外回りに物が出しっぱなしの家は、家のなかも整理できていない状況が長く続いていることがよくありました。そして、その建物自体のメンテナンスがされていない状態が多かったのも事実です。さまざまな要因が絡んでいるということが考えられます。

人は、家のなかに入らなくても、家の外から「ここは、こんな家なんじゃないだろうか?」と想像してしまいます。同じように内見者は、家に入らなくても内見するまでの通り沿いから家の外回り、エントランス、部屋に入る前までじっくりと観察するはずです。

以前のコラムで、私は賃貸住宅に20年住んでいて、長く住んでいる理由はメンテナンスがいいことを挙げました。賃貸住宅に限らず、多くの人が暮らす場所はきれいに住みたいと思っているはずです。

エントランスのゴミ箱からチラシが散乱していたり、ホコリが溜まっていたり、草木が伸びていたり、枯れていたりすることは気持ちのいいものではないはずです。共有部分がメンテナンスされていないという事は、家の価値がどんどん下がっていくことなのです。入居者自身もいいと思っているはずはありません。入居者が減ってしまう、空室期間が長くなる原因にもなってしまいます。

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この記事を書いた人

一般社団法人日本ホームステージング協会 代表理事

専業主婦を経て運送会社に就職。事務パートから引越営業職と同時にお客様の荷造り荷解きサービスも担当。2011年に独立し、お片づけ・梱包会社株式会社サマンサネットを設立。多くの現場経験からホームステージングの必要性を感じ2013年日本で唯一ホームステージングを体系的に学べる一般社団法人日本ホームステージング協会を設立。 一般社団法人 日本ホームステージング協会 https://www.homestaging.or.jp/

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