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マンション投資でサブリースが必要ないこれだけの理由(1/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2021/09/28

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イメージ/©︎maru123rf・123RF

サブリースは安心できるのか?

賃貸住宅の管理委託の方法の1つに「サブリース」があります。

サブリースとはサブリース会社が物件を借り上げ、入居者がいてもいなくても毎月の家賃保証をするもので、「一括借り上げ」ともいいます。

賃貸住宅オーナーにとって最大のリスクは、やはり入居者がいない“空き部屋”になることです。そこで「入居者がいなくても」家賃が入ってくるわけですから、これほど安心なことはありません。

しかし、毎月の家賃から引かれる手数料が15%前後、あるいは受け取る家賃が周辺の同じ物件の70%という場合もあり、手取りがかなり減るというのが大きなマイナス面になります。

加えて、その仕組みも複雑です。

通常、賃貸住宅ではオーナーが直接、あるいは管理会社と契約していれば管理会社を介して、入居者と賃貸借契約を結びます。そのため入居者がどんな人なのかなど、大体のことは分かります。また、部屋の設備の故障、家賃の未払いなど、なんらかの問題が生じれば、これも管理会社を通じて連絡を受けて最終的な対応策はオーナーが決定をします。

一方サブリースでは、オーナーはサブリース会社に家賃保証をつけて貸します。サブリース会社は入居者を自社で募集し、入居者にその部屋を貸します。有り体にいえば、又貸し、転貸しになるわけです。

そのためオーナーは入居者がどんな人かも知らず、なんらかのトラブルがあっても、その対応はサブリース会社が行います。契約内容によっては部屋の修理などの費用をオーナーが求められこともありますが、基本的にサブリース契約期間中は、対応はサブリース会社が行います。

このためサブリース会社のセールスパーソンは「オーナーは預金通帳だけ眺めていてください」といった営業トークをしたりするわけです。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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