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不動産投資のポイントは利回りでなく、税金を考慮したシミュレーション(3/3ページ)

小川 純小川 純

2021/06/14

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不動産投資の醍醐味と面白さ

不動産投資をするにあたって重要なことは、何を目的、目標に不動産投資を行うかということ。前の例でいえば、最初の条件から6つの見直しを行ったことで、収益力のある物件になったが、見直しを行うべき点はほかにもある。そもそも最初の条件で購入したのでは、利益どころかマイナスで投資とはいえない。

とはいえ、投資(購入)条件の見直しができるのも不動産投資の面白さでもある。

物件価格や金利を引き下げるのは「交渉力」、下落率や空室率の改善は購入後の「管理能力」で変えることができる。この点が不動産投資と株式などの金融投資との大きな違いだ。株価は市場が決めるもので、自分(投資家)ひとりでは変えられない。しかし、不動産投資は物件の価格や融資、管理の条件は自力で変えることができる。

こうしてみると不動産投資は「投資」とはいっても、実際には「経営」にほかならない。つまり、不動産の購入は仕入れ、ローンは資金調達、金利はその資金調達にかかるコストであり、家賃下落率・空室率は業務管理、減価償却は財務管理になる。

「不動産投資では、この感覚を持たない人が多いんですね。“投資”というと、このことに目を向けずにお金を入れてしまう。これは『消費』と『投資』の違いでもあると思うのです。消費は、自分の懐から出ていくものなので、1円でも安くなるようにします。しかし、投資になると“儲かるかも”という前提があるので、“儲かるならいいや”という感覚になってしまい、何も考えずにお金を入れてしまうのではないでしょうか」(叶さん)

投資のなかでも大きな金額を動かす不動産投資だからこそ、いわれるままのどんぶり勘定ではなく、綿密なシミュレーションを行うべきだろう。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

週刊、月刊誌の編集記者、出版社勤務を経てフリーランスに。経済・事件・ビジネス、またファイナンシャルプランナーの知識を生かし、年金や保険など幅広いジャンルで編集ライターとして雑誌などでの執筆活動、出版プロデュースなどを行っている。

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