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中古住宅の賢いリフォーム方法(3)

和室、収納、バリアフリー、リフォームで住み心地を変える

佐藤ゆみ

2016/01/06

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和室のリフォームはこうする

 住まい全体の機能を考えて、和室を洋室にリフォームするという事例も数多くあります。リビングに面している和室は、ひとつながりにしてフローリングにすれば、広々とした空間を簡単に確保できます。和室につきものの押し入れは折り戸のクローゼットにリフォームすることで使い勝手も向上します。

 使い勝手を考えつつも畳を残しておきたいと考える人は多いことでしょう。そんなときは、和室とリビングをつなげた上で、畳のスペースを一角に設けたり、一段高いスペースをつくって畳敷きにするという事例があります。また、和室スペースを縮小する手もあります。6畳の和室を4畳半程度にリフォームすれば、減らしたぶんの床を活用してキッチンを大きくすることもできます。

 家族でごろごろする場としての畳スペースなら、小さな子どもがいる家庭では何かと便利ですし、高齢のお客様を迎えるときなどもくつろいでもらえるでしょう。子どもが成長・独立したら和室に戻すことを想定し、フローリングにするだけの簡易な洋室リフォームという方法もあります。

収納のリフォームのポイントは?

 以前に住んでいた人と家族構成や生活スタイルが異なれば、収納の量や場所も、当然異なってきます。ぜひ自分たちの生活に合った収納スペースの計画をしっかり立てましょう。わずかな空間でも賢く利用することができます。たとえば玄関では、靴の収納のほかに、傘や靴の手入れ用具の収納、玄関の掃除用具入れ、できればコートを入れられる収納もあると便利です。

 リビングでは、天井まである壁面収納があると、空間の広がりを確保したまま、たっぷり収納できます。家族の趣味で集めたものなどを飾るために「見せる収納」を考えて、おしゃれなデザインの収納家具を造作してもいいでしょう。天井高いっぱいに収納を造作する際は、できるだけ壁や戸境壁に沿わせると、見た目の空間の広がりを保つことができます。面積が広く室内の雰囲気に影響を与えるため、高いデザイン性も持たせたいものです。

 また、スペースが限られている場合は、わずかなスペースでも有効に利用したいものです。たとえば、間仕切り壁の厚みを利用して、廊下側に本棚を設けたりするのも一法でしょう。あえて住戸の中央に収納スペースをとり、周囲のどの部屋からも取り出せるようにした例もあります。これは収納スペースによって住まいに回遊性と利便性を与えた設計といえます。

 同じくらいのスペースでも、収納内にどんなパーツを、どのように組み合わせるかでも収納力は異なってきます。洋服を吊るパイプ、棚、引き出し、スライド式網カゴなどをリフォーム時に組み込む方法もありますが、棚だけつくってもらい、あとで市販のパーツを買って組み合わせるという方法もあります。

 また、収納の扉を両開き戸や折れ戸にすると、収納されているものが一目で見渡せて便利ですが、開くドアの分だけ、前方にスペースが必要になります。場合によっては引き戸を採用してもいいでしょう。

バリアフリーについても意識しておこう

 特に高齢者の家族がいる場合など、リフォームの計画がある場合は、バリアフリーについて意識したいものです。現時点では不要でも、手すり用の下地などは入れておくとよいでしょう。

 一般に廊下と部屋の境目や水周り付近には段差があります。床をフラットにする場合は低い部分をかさ上げしますが、天井高がなかったり、梁が通っている部屋であったり、10センチメートル以上かさ上げしたりする場合には、かなりの圧迫感が出てきます。そんなときはスロープを活用する方法もあります。それと同時に、通路や各入り口の拡幅、ドアから引き戸への変更も必須です。

 バリアフリー工事は比較的簡単ですが、まったく必要のないうちから床の段差を全部なくしてしまったりすると、かえって足腰の衰えを早める可能性もあります。まだ若いうちであれば、別のリフォームのついでに、たとえば手すり用の下地を施しておくなど、必要となったときに速やかに対応できるのが賢い方法といえるでしょう。

 バリアフリーにすることは、住まいの資産価値を高める点でも損になることはありません。自治体によっては融資や給付を行なっているところもあるのでチェックしてみましょう。

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この記事を書いた人

宅地建物取引士、インテリアコーディネーター

空間デザイナー、開業コンサルタント 不動産の力で女性の夢を応援することをミッションに、2015年2月に女性だけの不動産会社としてHouse Brian/ハウスブリアン(所在地:さいたま市)を企画、設立から運営まですべてをこなす。 ハウスブリアンの事業の2大柱として、 ☆シングルマザーこそ、家を買え。守ってくれる家探し ☆借りるだけじゃ意味がない。本当に繁盛する店舗の選び方 を掲げ、シングルマザーや女性起業家(予備軍)に向けての支援活動を行っている。 起業したい女性向けの創業スタートアップ勉強会やワークショップ、セミナー等を開催し、「何かを始めたいのだけど、きっかけがない」「場所がなない」という人には、お店の一部をレンタルスペースとして提供している。

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