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やっぱり頼りになるのは年金!? 老後の賃貸生活について

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賃貸住宅に老後も住み続けるという選択をした方にとって、最大の関心事となるのは「いくらあれば安心なのか」という金銭的な部分ではないでしょうか。賃貸の場合、持ち家がある人と違って毎月家賃の支払いが発生するので、老後資金にはその家賃分を考慮しておかなくてはなりません。そこで今回は「一生賃貸で暮らすために必要となるお金の金額」をテーマにお話ししていきたいと思います。

「老後」は賃貸物件が借りにくい

1年間に必要となるお金の計算はできても、それが何年続くのかという期間が分からないため、老後資金を計算するのは非常に難しくなっています。さらに高齢になると賃貸住宅を借りにくくなるという事情も絡んでくるため、老後に賃貸住宅に住み続けるのは、実際は簡単なことではありません。年齢に関係なく住み続けられる公営住宅であれば家賃も安くなっていますが、公営住宅といえども家賃がタダになるわけではないので、ある程度の家賃を計算に入れておく必要があります。

意外に見落としがちな引越しについて

仮に60歳から90歳まで老後生活が続いたとすると、30年間も同じ賃貸物件に住み続けるのは非現実的であるといえます。しかしその間に引越しをするとなると、その転居に伴う費用や新しい住居での初期費用についても考慮しなければならなくなります。

仮に15年ごとに引越しをした場合、引越しに伴う費用を10万円、新しい住居に必要な費用を10万円と仮定すると、15年に一度は最低20万円以上の費用が必要になるということになります。老後資金として用意する金額を考える上では、この引越し費用についても考慮しておきましょう。

なお、持ち家だとこういったコストがまったく不要になるのかというと、そんなことはありません。持ち家の場合は住宅ローンを完済していたとしても固定資産税や修繕費などが必要になるので、必ずしも有利だとは言い切れないのです。

一番頼りになるのはやっぱり年金!?

老後の生活費において当てにしたいのがやはり「年金」です。年金は本人が亡くなるまで支給が続くものなので、そこから家賃にどれだけ使えるかという許容額が、老後の生活費を考える上でのひとつの目安になります。たとえば夫婦2人で毎月15万円程度の年金を受け取れるのであれば、家賃5万円くらいまで賃貸物件であれば、年金だけで生活することも難しくはありません。ただし健康面の問題も含めて、老後は何があるか分からない不確定要素がとても多いので、できるだけ家賃の安い物件を借りておいたほうが無難でしょう。

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この記事を書いた人

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