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BOOK Review――この1冊 『不動産経営 誰も教えてくれないお金の残し方』

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『不動産経営 誰も教えてくれないお金の残し方』
川村 龍平/著 幻冬舎メディアコンサルティング刊 定価1200円+税


本書は、元銀行の債券トレーダーであった川村龍平氏の経験に基づき繰り広げられる、成功する賃貸経営のノウハウが詰まった本である。第一にいえるのは、これから賃貸経営を始めようと考えている方は、読んでおいて損はないということである。もちろん、現在賃貸経営をしている大家にも同じことがいえる。

実体験に基づいているがゆえ説得力が十分にあり、読みごたえがある。また、著者の情熱のこもった語り口は、読み手を飽きさせず、一気に読みふけることができた。

内容としては、まず不動産業界に分厚い暗雲をもたらした「かぼちゃの馬車」問題を冒頭にて鋭く切り込んでいる。大家や今後賃貸経営に足を踏み入れようとしているものにとっては記憶に新しい事件であろう。著者は「かぼちゃの馬車」問題について、「利益だけを追求している関係者が多すぎる」と不動産業界に警鐘を鳴らし、今後同じような事態に陥らないために必要な知識について言及している。

中盤においては、キャッシュフローの安定化をはかるためのノウハウを惜しみなく紹介している。本書では、大家業は決してきれいごとではなく、汗を流して小さな仕事を積み重ね、そして愛をもって運営していかなくてはならないものだと説いている。これには、目から鱗をこぼす大家も多いのではないだろうか。また、今までの管理会社任せの賃貸経営の方針を見直し、今後の賃貸経営にすぐに生かせる知識が満載であるため、これをきっかけに自主管理を取り入れた新しい経営方針が組み立てられるような内容になっている。

そして後半においては、「賃貸経営の今後・未来」について危惧した内容が読み手の興味をそそるだろう。近年では不動産投資は発展する一方であったが、今後はそれに歯止めがかかるだろうと予測している。だからこそ、今後の賃貸経営において何が必要で何を選択していかなくてはならないかを親切に示唆している本書は、すべての大家にとって参考になるはずだ。

 

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