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シングルマザーの居住貧困 〜コロナ禍の現実~(1/6ページ)

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取材・文/浦邊 真理子 イメージ/©︎lunarts・123RF

新型コロナウイルスによるシングルマザーへの打撃が甚大であることは火を見るより明らかだ。しかしその実態の把握は難しい。そんななか、認定特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむによるオンライン記者会見が8月13日に実施された。会見内では「新型コロナウイルスの影響によるシングルマザーの就労・生活調査」の結果をテーマに、追手門学院大学准教授・葛西リサ氏が講演。その概要をレポートする。

新型コロナによる影響を受けたシングルマザーは7割

この調査は、シングルマザー当事者団体・支援者団体のメールマガジンに登録している会員シングルマザーを対象に2020年7月にWeb調査を実施、約1800人の有効回答が寄せられた。その後、回答者のなかで、1年間月毎の調査協力を承諾した人のうち、①母子のみで居住、②公的年金(遺族年金・障害年金・老齢年金)不受給者、③生活保護不受給者、④児童扶養手当受給者、を対象に毎月パネル調査が行われている。また、新型コロナの感染状況の違いや自治体独自の支援策を踏まえて、「東京」在住者と「東京以外」の在住者(東京252人、東京以外287人)に分けている。

しんぐるまざあず・ふぉーらむの報告によると、シングルマザーなどひとり親は非正規労働が多く、サービス業などに就いている場合も多いことから、新型コロナにより就業に大きな打撃を受け、何かしらの影響を受けた割合が7割にものぼった。そして同団体が20年3月から開始した食料支援は20年度で2万4000世帯、約6万5000人となり、コメだけで110トンに及んだ。「一家心中しかない」など、悲痛な状況を訴えるメール相談が8倍にも増えたという。

そんな過酷な状況にあるシングルマザーの住環境はどうなっているのだろうか、そしてどう変化したのだろうか。

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