仏壇を引越しする方法!魂入れと魂抜きとは?
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/08/23
こんにちは。ながれだあかねです。家具や家電の場合、引越し業者さんに依頼をすればスムーズに運んでもらえます。ちょっと特殊なものを運ぶとき・・・たとえば仏壇を新居に運ぶにはどうするのがいいのでしょう?
多くの仏教の宗派では、仏壇やお墓などに「魂を入れる」「魂を抜く」という考えがある。仏壇やお墓を購入した時、お坊さんに「魂を入れる=魂入れ」をしてもらうことで、物から手を合わせて拝む対象に変わるのだ。
引越しのときに必要な「魂抜き」とは?
仏壇の中に仏さまやご先祖の魂が入っているのに、勝手に動かしたりするのはよくない。「魂抜き(閉眼法要)」といって、お坊さんにお経をあげてもらい仏壇やお墓に宿った魂を抜いてもらう。「物」に戻してから運ぶのである。
魂抜きのお布施はいくらくらい?
お寺によっては「お気持ちで」と言われることもあるが、だいたい1万円〜3万円を目安にするとよい。値段を決めているところもあるのでまずは直接お寺に聞いてみるのがいいだろう。
魂抜きのタイミングは?
新居に移ったら必要な「魂入れ」
新居に移ったら、「魂入れ(開眼法要)」を行う。引越し先が近ければ、「魂抜き」してくれた同じご住職にお願いしよう。ただ遠方の引越しの場合、新居の近くのお寺に依頼するのがスムーズ。魂入れの値段も10,000円〜30,000円くらいだろう。
自分で仏壇を引越しする場合は・・・
動かす前の仏壇内部を写真に撮っておくこと!引越し先で仏具を元の位置に戻す時に便利である。
仏具は必ず外に出して、一つずつ新聞紙などで梱包しよう。
仏具を入れたまま仏壇を動かしたら、仏具で内部を傷つけてしまうため、仏壇と仏具は別々に運ぼう。とくに本尊(仏さまを表した掛け軸や仏像)と位牌(戒名などの記された木の板)は大切なものなので慎重に厳重に梱包しよう。
扉の部分などは新聞紙で包むようにして傷つかないようにしよう。
扉の部分などキズをつけないように、新聞紙で包むようにして梱包しよう。天井から吊るされている灯篭など、取り外しができないものは、柔らかいものを巻いて傷がつかないようにするか、揺れないように固定しよう。
仏壇を運ぶときは、扉面を上にして背中面を下に降ろすように運ぶ。
梱包材で仏壇全体を包むとよい。養生テープで梱包材を止めよう。養生テープを直に仏壇へ貼らないように気をつけて!木や塗装が剥げてしまう危険がある。
仏壇の引越しは、引越し業者や仏壇店に依頼ができる。引越し業者の場合、依頼者が事前に魂抜きをしてからでないと引越し業者が運べないこともあるので事前に確認しよう。もし引越し先で仏具を元あった場所に戻すなど専門性が高い作業を求める場合は、仏壇店に依頼した方がよい。
・引越し業者に依頼する場合
仏壇の引越しも可能。ただし魂抜きなどの作業は、依頼者が事前に手配しなければいけない。詳しくはこちら
(画像参照/アート引越センター公式HP)
アーク引越センターでは、お仏壇のクリーニングサービスも行っている。詳しくはコチラ
(画像参照/アーク引越センター公式HP)
・仏具屋さんなど専門業者に依頼する場合
仏壇の製造から販売、クリーニング、引越し、処分など幅広く対応できる仏具屋さん。全国どこでも対応。詳しくはコチラ
様々なタイプのお仏壇を扱っている。引越し先で仏具の正しい設置をしてもらえる。簡単なお掃除も。東京23区内、都心より50km圏内、遠方の引越しの場合は要相談。詳しくはコチラ
いかがでしたか?引越し後は、漫画のように忘れずに「魂入れ」をしましょう!住職さんにお願いするにあたり、新居の近くにお寺がないかなどの地域情報が欲しいですよね。そんなときはウチコミ!の大家さんに聞いてみるのはいかがでしょう。
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(絵・文/ながれだあかね)
この記事を書いた人
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