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要注意 引っ越しで待っている危険な落とし穴とひと味違う? 4つのアドバイス(1/2ページ)

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イメージ/©︎Elnur・123RF

経験者の声を集めてみた

引っ越しについてのアドバイスを賃貸住宅に住む皆さんに贈りたい。どれも経験者・関係者の声だ。そして、どれもが一般的な引っ越しのアドバイスには含まれていないか、あってもあまり強くアピールされていないものだ。

中身は4つ。「粗大ゴミの放置」「物件損壊事故」「引っ越しうつ」「思い出づくり」となる。

「そんなこと、これまで気づかなかった。知らなかった」と、思うものがもしもあれば、ぜひ参考にしてほしい。

1.早めに動け 絶対にNGな粗大ゴミの放置

賃貸住宅の入居者が退去することになり、引っ越して行った直後、賃貸住宅オーナーや管理会社を深く悩ませる「事件」がときどき起こる。

粗大ゴミの放置だ。退去した入居者が「あとはお願い」とばかりに置いて行ったのだ。

過去に我々が見たなかには、物件の狭いゴミ置き場にホイール付きの自動車のタイヤ4本を積み上げていった例や、同じくステレオセット一式を放置した例、さらには厚さ20cm以上あるとおぼしきベッド用マットレスを地域のゴミ集積場に放り出していったケースなどがある。

これらは、いずれもオーナーやご近所の方が、手間と費用をかけて処理している。つまりは泣き寝入りだ。まったくもってひどい話というほかないが、こうした場合、厳しいオーナーや管理会社だと、「犯人」を特定、追及し、賠償を求めるようなことももちろんあり得るだろう。粗大ゴミの放置、とんでもない迷惑行為だ。決してやってはならない。

ところで、こうした悪行については、普段から行儀の悪い入居者だけでなく、なかには「追い込まれて」これをやってしまう人がいるのも事実だ。

原因は、動き出しの遅れ。

自治体が配るゴミ収集に関する案内パンフレットには、粗大ゴミの回収申込みの方法そのものについては詳しく書かれていても、「引き取りには数週間~1カ月くらいかかることもあります。急いでください」などとは、普通書かれていないのだ。

ところが、これは実際よくあるスケジュールのため、入居者は問合せてみて初めてその事実を知り、「引っ越し日に間に合わない!」と、大慌てすることになる。そこで、民間の回収業者をあたるものの、自治体の回収に比べて「料金がケタ違いに高い!」と、さらにビックリ。結果、うしろめたいが放置……といったケースが、時折発生してしまうわけだ。

なので、対策はひとつ。動き出しをとにかく急ぐべし!だ。

2.素人作業では特に注意 物件損壊事故

引っ越しでは、準備の段階でも、家具や荷物の搬出・搬入のタイミングでも、さらにはその後の作業においても、いずれにあっても「重量物」を室内や建物の中で運んだり、移動させたりする機会が多い。

そこで、細心の注意を払いたいのが、物件の損壊・損傷事故だ。

運が悪ければこれはプロがやっても起きてしまうことだが、引っ越し作業を業者に頼まず、自身や家族のみで行ったり、友達に手伝ってもらったりする場合は特に要注意だ。

重い家具がぶつかって壁に穴を開けたり、柱や床、ドアなどに傷をつけたり、巾木を割ってしまったり、収納扉を破壊したりと、どうしても事故が起こりやすい。これらは、当然ながら賠償責任を負うべき問題となるので、ぜひ気をつけたい。そのうえで、うっかり「やっちゃった!」というときは、隠さず、すぐにオーナーや管理会社等に報告することが肝心だ。

「あとでバレた」「オーナー側から先に指摘されてしまった」は、あたりまえだが印象がよくない。なので、ここは正直あるのみだ。状況によっては、保険で損害がカバーされるケースもある。

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この記事を書いた人

編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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