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粋に現れクールに去る 賃貸・引っ越し挨拶でのベテランからの5つのヒント(1/2ページ)

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イメージ/©︎sumala・123RF

ベテラン入居者に尋ねてみた

いまの賃貸住宅では、引っ越してきて入居しても、隣や上下の部屋など、周りの住人のもとへは挨拶に行かない人が多い。

一方、マメに挨拶する人も少ないが見かけることがある。大学生など、若い人にも意外に多かったり、年齢にはあまり関係がない印象だ。

賃貸での引っ越し挨拶について、主に一人暮らしの人向けにいくつかヒントを挙げてみよう。一般的ではないものもあるため、どれを参考にするかは自由だ。いずれも引っ越し経験の多い、複数のベテラン入居者に尋ねたものだ。

1.物件の「外」の人にも挨拶をしておく

いきなりの変化球だ。賃貸マンションやアパートに入居する際、引っ越し挨拶に出向く先といえば、通常は「両隣、真上・真下」の4部屋となる。ところが、某ベテラン曰く、状況によっては物件の外側、向かいの家や隣の家にも挨拶をすることがあるという。

――「私、向かいのアパートの2階に引っ越してきた〇〇という者ですが、こちらの正面に見える駐輪場にバイクを停めさせていただきます。たまに音が出ることがあるかと思いますが、どうぞご容赦ください」

例えば、閑静な住宅街などでは、近隣住人は、彼らのコミュニティのなかに無言で居座っているブラックボックスのような賃貸物件を日頃から不安に思っていたりする。そのため、そこの入居者に顔見知りができることがとても安心だったり、うれしかったりすることも多いのだ。

単身女性・高齢者・子育てファミリー・ひとり親家庭・ペットを飼っている入居者など、物件内のみならず、ご近所にも知り合いができると心強い立場の人も、本来多いはずだ。

2.手土産は郵便受けサイズで

せっかく引っ越しの挨拶に出向いても、特に単身用の物件などでは、先方が留守のことも多い。そこで一旦自分の部屋に戻り、また頃合いを見てアタック……を繰り返すというのも、引っ越し間もない忙しいなか、誰にとってもしんどいものだ。

なので、ある人曰く、「引っ越し挨拶の手土産は、郵便受けに入るサイズがおススメ」とのこと。先方の留守が続くようであれば、郵便受けか、あるいはドアポストに入れさせてもらうのだ。なお、その場合はもちろんのこと、挨拶のひと言を記した手紙かメモを添えておく。その際は、一人暮らしの女性など、名乗りたくなければ名乗る必要はないだろう。

――「はじめまして。このたび真上の〇号室に引っ越して参りました者です。引っ越し当日は大変お騒がせいたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」

ちなみに、郵便受けに入るサイズの手土産で、誰にでも喜ばれそうなものといえば「QUOカード」を推す声がやはり多い。

一方、多少ともセンスを見せたいといった場合は、洒落たハンドタオルやミニタオル、キッチンクロスなどをコンパクトにラッピングしてくれるお店で購入するのもよいかもしれない。これら小型の布製品は、不要という人はまず存在せず、邪魔にもならない優れた贈り物だ。逆に、このやり方では、いうまでもないが食べ物を贈るのはNGだ。

3.大きいことはいいことだ?

さて、そんな一方、「いやいや、いかにも粗品感の漂う小さなものよりも、私は断然インパクトのある大きな物を持っていく」という人がいたので、それは何かと尋ねてみると……「箱入りのティッシュペーパーです」とのオチだった。

「この前の引っ越しのときは、新居近くのスーパーの贈答品コーナーで、箱の背が高い280組入りボックスティッシュ3箱重ねを包装してもらったうえで、のし紙をかけてもらいました」とのこと。

「やっぱり四角い箱型でそれなりの大きさがあるものって、差し上げた感、もらった感が出るので、お渡しする際の会話もなんとなく盛り上がりますよ!」

う~ん、たしかにそれもあるかも。とはいえ、それだとさきほど挙げた“留守宅対応”で苦労するのでは?

「大丈夫。そのパターン用には別にキッチンクロスを用意しました。ティッシュもキッチンクロスも、渡さず手元に残ってもどうせ自分用に使ってしまえるから問題ないんですよ」

なるほど。達人だ。

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この記事を書いた人

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賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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