人気のフリーレント物件のウラ側 借りる際の3つの注意ポイント(1/4ページ)
賃貸幸せラボラトリー
2021/09/08
イメージ/©︎malathirajagopal・123RF
人気のフリーレント 落とし穴もある?
多くの場合1カ月、長いとそれ以上の期間にわたって、当初の家賃を払わなくて済む「フリーレント」付きの物件。引っ越し費用など何かと出費がかさむ住み替えの時期には大助かりだ。
だが、意外な落とし穴もある。契約の際は注意が必要だ。
これから賃貸での部屋探しを始める方へ、フリーレント付きの物件を借りようとする際、ぜひ気に留めておいてほしい、3つの注意事項を伝えたい。
さらに、不動産のプロ以外はあまり知らない、フリーレントに関わる秘密もこっそりお伝えしよう。
1.フリーレントが設定されやすいのはそもそも不人気物件
フリーレントが付く物件はそもそも不人気物件であることが多い。
何らかのウィークポイントがあるため、なかなか入居者を決められずにいる物件に対するテコ入れ策として、管理会社や仲介会社が賃貸住宅オーナー(大家・貸主)に「フリーレントを付けましょう」と提案し、それをオーナーが了承しているケースが多いのがその理由だ。
なので、フリーレント付きの物件を選ぶ際の第一の注意点はこの部分となる。フリーレントを設定する要因となったウィークポイントをしっかりと押さえておこう。
とはいえ、要因にはさまざまなものがある。築年が古く、建物があまりキレイではないからなのか? バス・トイレが一緒だったり、洗濯機置き場が部屋の外にあったりと、仕様が不人気だからなのか? そこは日当りがゼロの位置にある1階の部屋なのか? あるいは隣が工場で音がうるさいのか? 駅から遠いのか? すぐ横が墓地なのか? そうした問題が複数重なっている物件なのか……?
フリーレントが設定された要因を押さえておくことが重要 イメージ/©︎maru1122maru・123RF
そんな疑問については、遠慮することはない。管理会社や仲介会社に(いずれもユーザーの目からは不動産会社となる)率直に尋ねてみよう。
「なぜ、この物件のオーナーはフリーレントを付けてくれているんですか? フリーレント付きの物件には理由があると聞くけれど、この物件の場合も何かありますか?」
この記事を書いた人
編集者・ライター
賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室