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キッチン、和室、寝室に適した照明と明るさのポイント

Mie

2020/12/09

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イメージ/©︎paylessimages・123RF

手元、システムキッチンの形状から照明を選ぶ

今回は「キッチン」「和室」「寝室」「ドレッサールーム・洗面室」などに適した照明計画のポイントをご紹介します。

「キッチン」の照明計画のポイントは、作業空間であるキッチン全般を照らす全般照明にあります。これに加えて、作業自体に注意が必要な調理台、コンロ、シンクなどそれぞれの場所が手暗がりにならないよう部分的な照明を加えることです。とくに高齢者が調理をする住宅では照度不足にならないように気を使わなければなりません。

キッチン照明の特徴は、リビングなど広く照らす照明とは違って、限られたスペースを照らすための照明ということ。限られたスペースを、効率的に明かりが欲しい箇所に最適な光を届けなければなりません。

そこでキッチン照明に適している物としては、ベースライト(蛍光灯、LEDなどの細長い形の照明器具)、小型シーリングライト(小型の天井付け拡散照明器具)、ダウンライト(天井埋込型の部分的な小型照明器具)、ペンダントライト(コードやチェーンで天井から吊るした照明器具)がキッチンでの調理や作業、その他の用途に適していると言えます。また、システムキッチンの場合、その形状に適した照明器具選びが必要です。

代表的なシステムキッチンの形状としては壁面にシンク、コンロを1直線に並べた「I型」、壁面にシンク、コンロがL字に設置される「L型」、壁に接していない独立型の「アイランド型」、アイランド型の左右どちらかの端、が壁に接した「ペニンシュラ型」などがあります。そして、照明もそれぞれに適した照明があります。

照明計画としては、次のようになります。

・I型及びL型キッチン
〔ベースライト+小型シーリングライト+ダウンライト〕
・アイランド型
〔小型シーリングライト+ダウンライト+ペンダントライト(天板スペースを食卓カウンターに使用するときのみ)〕
・ペニンシュラ型
〔ベースライト+小型シーリングライト+ダウンライト+ペンダントライト(天板スペースを食卓カウンターに使用するときのみ)〕

実は和室は多灯にすることで引き立つ


イメージ/©︎paylessimages・123RF

「和室」の照明計画のポイントは、シンプルなイメージに仕上げたいが故に1室1灯になりがちです。しかし、和室を引き立たせるには、数灯に分けて、天井、壁、床の照度が均一になるようにすることがポイントです。

従来、和室は畳の色に合わせて壁や天井も穏やかな色に統一されてきたため、薄暗くなりやすいということがありました。そのため従来は光が十分に部屋全体に広がる照明が求められてきました。

しかし、現代では、単一照明では温かみに欠ける印象になるので、主照明に加えて間接照明や、ダウンライト、スポットライトなどを用いて、ムードのある和モダンなイメージを演出する趣向が増えています。

また、和室の照明は、独特な雰囲気や簡素な構造を生かすために、光が柔らかく拡散するような温かい色温度の光源がお勧めです。とはいえ、高齢者世帯では、十分な明るさを確保することを最優先に考えます。

さらに、おしゃれな演出をしたいのなら、床置きタイプのデザイン照明を取り入れるのがオススメです。また、障子がある部屋では、近くに白い陶器などを置いて光の反射を考え、それで明るさを補うのもテクニックの1つです。

寝室の照明は寝ているとき、作業をするときを考慮して照明を選ぶ


イメージ/©︎paylessimages・123RF

「寝室」の照明計画のポイントは、寝室内で照明が必要な動作について考えておくことです。

例えば、着替え、就寝前の読書、部屋置きのクローゼットの衣類の出し入れ、ドレッサーでのメイクなどといった、それぞれの作業に必要な照度と、就寝時、起床時に必要な照度には差があるため、それぞれの目的に適した調光性のある照明器具を用いるのがよいでしょう。あるいは2種類以上の照明器具を用いて用途別に使い分ける方法もよいでしょう。

いずれにしても、注意点は就寝や起床の際に照明器具の光が直接目に入らないようにすること。そのためには仰向けで寝た際に顔の真上に照明器具が配置しないよう配慮します。

ドレッサールームでの間接照明も有効な方法


イメージ/©︎paylessimages・123RF

「ドレッサールーム・洗面室」の照明計画のポイントは、鏡に向かった際に顔がハッキリと見やすく、肌色が正確に見えて、顔の陰影があまり強く出ない見え方にする光源を選ぶことです。

そこでミラーの左右にブラケットライトと上部にダウンライトをつけて、三方から照らすようにするのがよい方法です。このほかにもミラーの後ろに間接照明で天井を照らして、その反射光で顔を照らすという方法もあります。

このように住む人、どの部屋で、どういった用途など、それぞれに適切な照明計画を用い、居心地のよい空間作りをすることが快適なライフスタイルへとつながります。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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