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住まいの保険料負担は増加傾向

改定が続く火災保険と地震保険、その背景とチェックポイント(2/2ページ)

平野 敦之平野 敦之

2022/03/12

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火災保険・地震保険の改定はいつ?

火災保険および地震保険の改定実施時期ですが、現時点では公表されていません。

過去の動きをみていると、改定の届出後、金融庁の適合性審査が終わってから、1年あるいは1年半程度くらいに実施されることが多いようです。

21年1月に改定が実施されていることなどを考慮すると、22年度中にもそれぞれの改定が実施される可能性が高いと考えられます。

火災保険・地震保険の次の改定に向けてのポイント

火災保険と地震保険の改定を考える際、地震保険は火災保険とセットで契約するというルールです。地震保険の加入の有無によって、火災保険の改定だけ考えればいい人と火災保険・地震保険の両方の改定を気にする必要がある人もいます。それを踏まえたうえで以下の点を考慮してください。

・現在の火災保険と地震保険の契約日および満期日の確認
・長期契約している場合、その間に実施された改定を確認
・保険料を安くするには、必要な補償の選択や免責金額の設定(共に火災保険に関係)、可能な範囲で長期一括払い
・次の改定の実施時期や動向をチェック。早めに改定後の試算してもらい、状況によっては満期前に見直しも視野にいれる

いまの保険を長期契約している人は、満期までの間に他の改定が実施されている可能性も高いため、その影響も受けます。保険代理店などで契約している人は、改定の実施が分かったら連絡してもらうように依頼しておくのもいいでしょう。

住まいの保険料は負担が増加傾向です。予算もあるでしょうから、早めの情報取集を心がけて対応するようにしてください。 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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