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保険料払い込み猶予から保険料支払いの簡素化……保険各社の新型コロナ対応策

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保険料の払い込み猶予、契約者貸付利率の減免もあり

新型コロナウイルス感染症が拡大したことにより、日々の生活や将来に不安を感じている人は多いのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症は、日本では2020年1月に最初の感染者が確認され、それからほんの数カ月で感染者数は1万6000人以上(20年5月17日現在)にも上っています。政府は、外出自粛要請、休養要請、緊急事態宣言、そして1世帯2枚のマスクの配布、国民1人10万円の給付、休業補償など、さまざま対策を講じています。このような対策の結果、いったん落ち着いたように思えても、今後、感染者が増加して再び緊急事態宣言が出される可能性もなくはないでしょう。そして、私たちの収入が減ったり途絶えたりするようなことがあれば、切り詰めた生活を余儀なくされることになります。

そんなときに医療保険や生命保険の支払いが難しくなったら、どうすればいいのでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症に感染してしまったとき、加入している医療保険から給付金は支払われるのでしょうか。新型コロナウイルス感染症に関する対応については、金融庁から保険約款の適用などについて保険会社に要請が出されています。まずは、保険料の支払いが厳しくなった場合や契約の更新が感染拡大時期などと重なった場合にどうすればいいのか、また、契約者貸付の特別金利の対応などについてご紹介します。

【保険料払込の猶予について】

保険料の払い込みが困難な場合、次のように各社で猶予期間を設けています。

■20年8月31日まで
アクサ生命、エヌエヌ生命、FWD富士生命 など

■20年9月30日まで
アクサダイレクト生命、アフラック、オリックス生命、ジブラルタ生命、住友生命、SOMPOひまわり生命、チューリッヒ生命、T&Dフィナンシャル生命、東京海上日動あんしん生命、ニッセイ・ウェルス生命、日本生命、はなさく生命、富国生命、マニュライフ生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命 など

■最長6カ月
朝日生命、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命、明治安田生命、メディケア生命 など

ただし、一定の期日までに申し出が必要な場合もあります。ちなみに、猶予であって免除ではないこともしっかりと把握しておきしょう。

【契約の更新手続きについて】

更新の手続きが困難な場合は、保険会社に申し出をすれば「柔軟な対応をする」としている会社がほとんどです。

【契約者貸付について】
生命保険などを利用しておカネを借りることができる契約者貸付ですが、この際、もちろん金利が発生します。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって資金が必要な場合、各保険会社は期間を限定した新規契約者貸付については、金利を0%とする措置をとっています。多くの会社が20年5月31日までを受付期間とし、20年9月30日までを利率適用期間としています。

ちなみにソニー生命は、受付期間が20年9月30日まで、利率適用期間が20年12月31日までと、他社よりも際立って期間を長く設けています。保険料の払い込み猶予や契約者貸付に関しては、5月31日までが申込期間となっている会社があるため、今回は申し込みが間に合わなかったというケースもあるかもしれません。しかし、再び感染が拡大した場合には、同じような措置が講じられるかもしれませんので、こういった保険会社の対応があることを記憶しておくだけでもいいのではないでしょうか。

罹患したら入院給付金を受け取れる?

次に、実際に新型コロナウイルス感染症に罹患した場合の給付金の受け取りについてです。

新型コロナウイルス感染症に罹患して入院した場合の医療費は、国が負担してくれるため、自己負担分はありません。PCR検査の費用に関しても同様です。しかし、長期にわたる入院が必要になる可能性があることを考えると、加入している医療保険の給付金が支払われれば、少しは安心した療養生活を送ることができるのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症に関しては、各社、入院給付金の支払対象としています。医療機関の事情などによってホテルや自宅での療養となった場合、検査の結果が「陽性」と判定されたかどうかにかかわらず、医師の指示などで医療機関に入院した場合にも、入院給付金の支払対象となっています。また、電話診療やオンライン診療の場合も、通院給付金の支払対象としている会社もあります。給付金請求の手続きに関しても、簡素化して迅速な支払いが行えるような措置をとっている会社が多くあります。

以上のように、新型コロナウイルス感染症については、各社、柔軟な対応をとっています。もちろん、会社によって対応に違いあり、今後の状況によって対応に変化が生じるかもしれません。手続きが必要な場合には、加入している保険各社にきちんと確認するようにしてください。各保険会社の新型コロナウイルス感染症に関する対応については、下記、保険クリニックのホームページにまとめられています。参考にしてみてください。

●各保険会社の新型コロナウイルス感染症に関する対応の詳細はこちら
https://www.hoken-clinic.com/emergency/covid19_insurance.html

■取材協力:保険クリニック
1999年に日本で初めて*オープンした保険ショップ。
日本の約90%の世帯が加入している生命保険を、視覚的に分かりやすくご説明するために、保険分析・検索システム『保険IQ システム』を独自に開発している。
保険商品の検索や比較の機能を追加し、保険の現状把握からお客さまに合わせたプランのご提案まで、全国の『保険クリニック』でお客様にとって適切な保険選びをサポートしている。
*「日本初の来店型乗合保険ショップチェーン※」※店舗数11店舗以上または年商10億円以上をチェーン店と定義 東京商工リサーチ調べ(2018年6月)

『保険クリニック』へのご相談はこちら↓
https://www.hoken-clinic.com/

(画像/123RF)

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この記事を書いた人

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