ハンガリー家庭に学ぶ、オシャレで便利、たっぷりしまえる「壁収納」のアイデア(1/2ページ)
パップ英子
2016/08/14
インテリア上手なハンガリー人は、壁面収納の達人!
出所:11 helytakarékos konyhai tárolószekrény( http://lakberinfo.hu/lakberendezes/konyha/2014-10-08-11-helytakarekos-konyhai-taroloszekreny/ )
前回、ハンガリーの家庭に学ぶ、おしゃれな壁インテリアの楽しみ方をご説明しましたが、今回も引き続き「壁」に着目してみましょう。ハンガリーのお宅を拝見しながら、壁収納のコツについて解説していきます。
ハンガリーの親戚や友人宅にお邪魔すると、昨今ブームの“断捨離”とはまるで無縁といった感じで、モノだらけのお家がほとんど。それなのに、どのお部屋もスッキリと整理整頓されていることが多く、感心することばかりです。
そう、ハンガリー人は、お部屋の空間にデッドスペースを生まないよう、収納スペースを確保するのがとても上手。その最たる例が、壁があれば収納スペースとして活用してしまうところです。
言葉でお伝えするだけではイメージがわかないと思いますので、早速その具体例を写真でご紹介したいと思います。
白い壁とフローリングで、とてもシンプルなインテリアの上の写真のお宅。時計や本などを飾っているキッチンの壁はなんと、引き出しタイプの収納スペースだったのです!
収納ポイントは、調味料や食材などを種類毎に整理して並べているところ。種類豊富な食材もこのような引き出しタイプなら、どこに何があるのか一目瞭然。キッチンの壁を、まるで食品庫(パントリー)のように有効活用していたのですね。
出所:11 helytakarékos konyhai tárolószekrény( http://lakberinfo.hu/lakberendezes/konyha/2014-10-08-11-helytakarekos-konyhai-taroloszekreny/ )
続いて、キッチンからリビングへと移るドア周りの壁も、このように壁一面をシェルフとして活用していますね。縦長、横長の棚、それぞれの空きスペースにちょうどいいサイズの食器やキッチンツールを、若干隙間ができる程度に並べ、しかも、食器は白、キッチンツールは木製と、素材も統一しているのが特徴です。
ハンガリーのお宅が収納上手だなと思うのは、シェルフをこのようにつくったとしても、少し隙間ができるくらい、一つひとつの棚の上にモノを飾りすぎ、並べすぎにならないようにしているところ。
モノを見せながら収納していても、とてもスッキリとして見え、オシャレなインテリアの一部として室内に華やぎを与える存在になっているのが素敵ですね。
扉裏も収納スペースとして工夫するのがハンガリー流
出所:11 helytakarékos konyhai tárolószekrény( http://lakberinfo.hu/lakberendezes/konyha/2014-10-08-11-helytakarekos-konyhai-taroloszekreny/ )
上の写真をご覧ください。このお宅のキッチンでは、食器棚の扉裏に調味料をしまう棚を設置し、扉裏まで収納スペースとしてしっかり活用しています。
ハンガリー家庭ではこのように扉裏を収納スペースとして活用することがとても多いのです。玄関にある扉つきのシューズクロークなども、扉裏を鍵や郵便物をしまう収納スペースとしているケースをよく見かけます。
この記事を書いた人
“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/