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和・洋・中・エスニック…食器にこだわらないテーブルセッティングの幅の広げ方(2/2ページ)

MieMie

2021/06/02

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料理のジャンルが広がる家庭の食卓

また、日本の家庭の食卓では和食、洋食、中華、エスニックなど幅広いジャンルを取り入れることが一般的になってきています。料理のレパートリーが増えることもあって、盛り付けの際には、ますます食器の数が増える傾向にあります。

そこで、あると便利なアイテムがプレイスマット(ランチョンマット、ディナーマット、ティーマット)です。

プレイスマットは一人ひとりの食器をセットするスペース(下敷き)として使用するアイテムです。多種多様な素材(織物、樹脂、ビーズ、竹、蔓、木、皮、金属など)と、形状(四角、丸型、楕円、扇型など)と、豊富な色彩バリエーションから好みの色を選べるため、料理ジャンルのイメージや、テーマに合わせて手軽にイメージチェンジすることが可能です。

和食なら和紙調や、和柄、和モダンな生地。洋食ならシンプルな単色カラーやレース調、メタリック調、ポップでカラフルな生地。エスニックならアンティークビーズなどをあしらったゴールドやシルバー調、ダマスク柄の生地、植物の蔓を織ったナチュラルでしっかりした厚みのあるテクスチャーのプレイスマットに置き換えるだけで簡単に手早く異国情緒溢れる食卓にイメージシフトができます。

テーブルクロスを使用するほどではないカジュアルな食事やテーブルの素材の美しさを見せたいシーンにもピッタリです。

さらに雰囲気を上げたい場合にはテーブルマットとリンクしたテーブルランナーや、ブリッジランナーなど(テーブルの中央に幅10~30㎝程度の細長い布やレース生地を渡し掛ける)を敷いて、その上に大皿料理やテーブル小物を配置することでムーディーでランクアップした食卓スタイルが生まれます。

このように家庭の食卓であっても、料理ジャンル専用の食器にこだわらず、大がかりな準備をしなくても、ちょっとしたアイテムの使い方やアイディアで日常の変化を楽しむこともできるのです。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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