Airbnbだけじゃない! おすすめ民泊仲介サイト5選
高橋 洋子
2016/12/13
登録して30分で3組から予約問い合わせが!
外国人旅行客に貸し出す部屋が決まったら、次は、「民泊仲介サイト」に登録して、世界中からわが家へ、旅行客(ゲスト)を呼び込みましょう。
民泊仲介サイトとは、宿を探しているゲストと宿を提供するホストのマッチングを行なうサイトのことです。
筆者がまず試してみたのが、アメリカ初の民泊サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」。世界191カ国、3万3000の都市で80万軒以上の宿を紹介しています。
シリコンバレーのIT企業がつくっているサイトだけに、操作性に優れ、登録の方法はカンタン。フェイスブックなどのSNSに登録するのと同じように、必要な情報を入力していくだけです。実際にやってみると、登録そのものは20分もあればできました。
登録を終えた後、近所まで外出していたのですが、帰宅してパソコンを開いてみると、なんと、その週の週末の予約問い合わせが3件も入っていたのです。3件すべての問い合わせに返信する間もなく正式な予約が入り、わが家で迎え入れる最初のお客さまが確定しました。
外出していたのは、ほんの30分ほどですから、登録して30分の間に、3組のゲストから問い合わせが入ったということになります。
民泊に限ったことではありませんが、本当にお客さんが来てくれるかどうか、集客はとても大きな問題です。ですが、民泊の場合、Airbnbなどの民泊仲介サイトに3%ほどの手数料を支払うだけで、集客を代行してくれるのでこれほど心強いことはありません。
このように操作性と集客力に優れた「民泊仲介サイト」。みなさんもぜひ試してみてください。
ただし、Airbnbは登録件数が増えたことで、競争が激化しているのも事実です。思い切って、まだあまり日本人が利用していないサイトで募集をしてみてもいいでしょう。
そこで、いくつか特徴ある、おすすめ「民泊仲介サイト」を紹介しておきましょう。
Airbnbだけじゃない! 民泊仲介サイトいろいろ
【FLIPKEY(フリップキー)】 https://www.flipkey.com/
本社:アメリカ ボストン
旅行サイトでおなじみの「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」が運営しています。Airbnbと異なるのは、プールやアウトドアのアメニティーやジャグジー、衛星TV、駐車場などの設備や、ベッド数などの検索条件を指定して調べられる点です。
トリップアドバイザーをよく使っている人にとっては、サイト画面が似ているので使いやすいかもしれません。ただし、日本語サイトはなく、英語表記のみです。
ホストは手数料として売上の3%を支払うか、1物件当たり年299ドルの掲載料を支払います。ゲスト手数料は5~10%です。
【Roomorama(ルーモラマ)】 https://www.roomorama.com/
本社:シンガポール
検索条件の指定が細かくできるのが特徴。また、複数の物件を持つホストに便利なサービスがあることがAirbnbと大きく異なります。
ひとつはマルチ料金編集機能。クリックひとつで異なる季節の客室料金を複数物件で適用できる機能です。もうひとつは代替物件の提案機能。ゲストから予約問い合わせがあった際に部屋が満室だった場合、同サイトに掲載ずみの物件のなかから、別の空いている部屋を提案できる機能です。
ゲストの手数料は無料なのでゲストにとっては使いやすい一方で、ホスト側の手数料は8〜12%となっています。
【HomeAway(ホームアウェイ)】 http://www.homeaway.jp/
本社:シンガポール
オンライン旅行予約世界最大手のExpedia(エクスペディア)のグループ会社です。
特徴は、Wi-Fiやキッチン、エアコンの有無など施設の特徴で絞り込みが可能なこと。
ゲストの手数料が6~12%かかるAirbnbに対して、こちらは一律12%とやや高め。ホームステイ型には適さず、別荘など家主不在型の登録が前提です。ホストの手数料は3%です。
【自在客(ジザイケ)】 http://www.zizaike.com/
本社:中国上海
中国版Airbnbといわれる中国、台湾、日本向けのサービス。日本での登録件数は1万件を超えています。ゲストから手数料は取らず、ホストから手数料10%を取る仕組みです。日本語対応あり。
このほかにも中国の民泊サイトには、「途家(トゥージァ)」「住百家(ジュバイジァ)」などがあります。
【スペースマーケット】 https://spacemarket.com/
本社:日本
日本発の民泊サイトです。貸し会議室や合宿、結婚式などにも1時間単位からスペースを貸し借りできます。手数料は時間レンタルの場合30%、宿泊なら10%です。
古民家やキッチンスペースなどさまざまなスペースが登録されています。
スペースマーケットを利用した、空き部屋の時間貸しサービスの事例を以前の記事(「1時間3000円! 空き部屋の『時間貸し』で副収入を得る方法」 http://sumai-u.com/?p=7110 )でご紹介していますので、参考になさってください。
(参考記事)
「1時間3000円! 空き部屋の『時間貸し』で副収入を得る方法」
http://sumai-u.com/?p=7110
ぜひいろいろなサイトに登録して、操作性や集客力を比較検討してみましょう。
ただし、気をつけなければならないのは、複数のサイトからの予約がダブらないように、スケジュール管理をすることです。最近では、ダブルブッキングしないようにスケジュールを調整してくれる便利なアプリも登場していますので、心配であれば試してみるのもいいでしょう。
ゲストはどんな人たち? トラブルは大丈夫?
いざ民泊を始めるとなるとやはり心配なのが、「どのような人がくるのか?」ということではないでしょうか。筆者が「ホームステイ型民泊」で試してみたところ、利用者は「旅慣れている人が多い」というのが実感です。
わが家にやってくるゲストの年齢は20~30代前半が大半。40代以上のお金にゆとりがあるようなビジネスマンの利用もあります。
わが家の場合。テレビで報道されているようなトラブルは、いまのところありません。
それは事前にゲストとのメッセージのやりとりをすることで、ある程度コミュニケーションがスムーズに取れること、いいレビューがついているゲストを選んで受け入れていることが影響しているかもしれません(ホストだけでなく、ゲストにもレビューがついて評価されます)。
また、プロフィールを詳しく書いておくことで、こちらと趣味嗜好や仕事が似人がゲストとして訪れるようになります。これはAirbnbならではのマッチングシステムのおかげです。
トラブルが心配な、ゴミ出しや騒音については、事前にハウスマニュアルをつくって説明しておけば、まず問題が発生することはないといえるでしょう。
・事前にゲストとコミュニケーションを取って、「いいゲスト」を選ぶ
・ハウスマニュアルをつくって、ゴミ出しの方法やマナーについて理解してもらう
この2つを実行しておけば、世間で言われるようなトラブルに発展するようなことは起こらないというのが私の実感です。しかも、ホームステイ型民泊の場合、管理の目が行き届くため、何かあれば、すぐに対応できるメリットがあるので安心といえます。
民泊は、外国人旅行者だけが利用しているとは限りません。実は、日本国内で日本人の利用者も増えつつあります。
民泊に関する意識調査(出典元:リクルート住まいカンパニー)では、民泊を利用したことがある年代のトップは40代で26.5%。ついで30代、50代、60代以上が20.4%、最も少ない年代が20代で9.6%。
安い宿泊料から民泊は若年層の間で広がっているものと思いきや、日本国内では20代の利用は少なく、職業別では、意外にも主婦層に最も人気があることがわかりました。
主婦は「お得なこと」「新しいもの」に敏感であるからかもしれません。
今後、外国人旅行者はますます増えていき、ホテル不足は深刻になっていくことが予想されます。そうすると、ビジネスマンが国内出張の際に、ホテルの予約ができない! なんていう事態も起こってくるでしょう。そんなときにも、民泊は大活躍するはずです。
現在は、グレーといわれることもある民泊ですが、新法が成立すれば、ホームステイ型民泊は届出をすれば、完全に合法で始められるようになります。
民泊の種類とルールについては、こちらの記事(「初期費用3万円!『ホームステイ型民泊』で月14万円を稼ぐ方法 http://sumai-u.com/?p=7193 )を参照してください。
これから需要が増えていくはずの民泊。チャンスは大きく広がっていくのではないでしょうか。
(参考記事)
「初期費用3万円!『ホームステイ型民泊』で月14万円を稼ぐ方法」
http://sumai-u.com/?p=7193
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この記事を書いた人
暮らし研究所エメラルド・ホーム代表
暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。