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ウチコミ!タイムズ

築31年の空き家を低コストでリノベーション!

都内に2030万円でミュージアムのようなこだわりの一戸建て!

高橋 洋子

2016/05/26

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汚部屋がミュージアムのような住まいに変身

 今回ご紹介するのは、築31年の空き家をまるでミュージアムのようにリノベーションした、カティさん(50代・女性)のご自宅です。

 カティさんが購入したのは、昭和58年に建てられた木造一戸建て。JR中央線の立川駅から、徒歩10分圏内。67平方メートルの住まいを1600万円で購入。430万円かけてリノベーションしています。

 驚くのは、そのリノベーションのセンス。
 玄関からリビングまで、壁面には、ご夫婦の趣味の品がずらり!

 さらに驚くべきは、電気、ガス、水道と資格がないと工事ができない部分はプロに任せているものの、床を張ったり、壁を塗ったりとご夫婦ふたりでDIYで仕上げていること。

 低コストで素敵な家にするコツは、第一に安く魅力的な物件を手に入れること。第二にリノベーションにおける徹底したコスト管理です。

築古の空き家を購入した3つの決め手

 安く売られている中古住宅には、悪条件がつきもの。駅から離れていたり、老朽化が激しかったり、そもそも「再建築不可」「借地」でローンが組みづらいといったケースが多いものです。だからと言って、敬遠してしまうのはもったいない。大事なことは、ご自分で対処できるかどうかです。

 たとえば、カティさんご夫婦が築古の戸建を見る中で、重視したのが次の3点です。

(1)雨漏り跡がない
(2)傾きがない
(3)外装~足場不要

 雨漏りや傾き、外装工事が必要であれば、リフォーム費用にお金がかかります。カティさんが購入された住まいは、この3つの条件に該当していました。
リフォームにそうお金をかけなくても夢の住まいになると確信したことが購入の決め手になりました。

 ただし、問題点もありました。築古狭小ならではの問題点として…。

●駐車場がない
●住宅ローン控除の適用外

 駐車場は道路に面した部屋を駐車スペースにすることで問題解決しました。住宅ローン控除の適用には一定の広さが必要です。適用外であれば、どうしようもありません。しかし、そもそも新築に比べてリーズナブルな価格で手に入る中古ならば、購入時に相場よりも安く購入できる点で、費用面で大きなメリットがあります。

リノベーションで予算を下げるテクニック

 リノベーションを安く抑えるテクニックがいくつかあります。

 この家のリノベーションの見積もりを取った際、700万円も費用がかかることが判明。カティさんは、それを430万円にまで下げました。

 270万円もリノベーション費用を安く抑えた理由は次の3つ。

(1)セルフリノベーションを行なった:塗装・タイル・床コルク・タイルやゴムシート貼り・細かい取付け関係
(2)設備・資材の徹底的なローコスト調達
(3)業務用・工業用品を有効利用した

 大工さんに任せるところは任せつつも、夫婦共、建築やリフォームの知識を持っていたことから、積極的にセルフリノベーションを行なっています。また、ヤフーオークションで廃盤になった部材を安く調達するなど、細かな努力の末にローコストリノベーションを実現させました。

 こうした苦労の甲斐があり、東京都内で住宅購入とリノベーション費用を合わせても2030万円でこだわりの一戸建てを手に入れることができたのです。

 カティさんは最近、新たな家族に大型犬を迎え、愛犬との暮らしに便利な平屋を購入しました。ミュージアムのような住まいは、賃貸に出す予定です。住みたい方はカティさんブログ( http://ameblo.jp/flamingoemi/ )を要チェック!

820万戸もの空き家を活かせ!

 日本はいま全国に820万戸も空き家がある「空き家大国」です。しかし、そのなかには、今回ご紹介したカティさんが購入した家のように、まだまだ手を加えれば使える家があります。

 アイデア次第で、夢のマイホームにも、家賃が入る魅力的な住まいにも、変身させることができます。何かと嫌われがちな空き家でも、手を加えることで、「金の卵を産むガチョウ」になるのです。

 みなさんの「空き家を見る目」が、少しでも変わったら、うれしいです。
 次回もまた、魅力的な空き家再生事例をご紹介します。どうぞお楽しみに。

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この記事を書いた人

暮らし研究所エメラルド・ホーム代表

暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 1979年岐阜県生まれ。 情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、お得なマネー情報の研究に目覚め、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。講演・執筆・FP相談を通じて、家探しの基本から中古住宅の価値向上とリノベーションの魅力を伝えている。空き家活用に関するセミナーは3年でのべ2000名が参加し、「わかりやすくて、おもしろい。勇気がもらえる」と幅広い世代から好評を得ている。著書に『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)、『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)など。

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