ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

「自然素材住宅」に潜む落とし穴

無垢材を使っていい場所、ダメな場所(1/3ページ)

岩崎未来岩崎未来

2016/01/04

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

「大工の嫁」だからこそ知れること、書けること

わたしは、「家」にあまり執着がありません。子どものころから引っ越す機会が多く、おとなになってからはそれが一種の“趣味”のようなものとなり、3年に1回は引っ越しをしている人生です。その都度訪れる変化や新しい環境を、わたしは楽しんできました。間取り図や内装を見たり考えたりするのは好きですし、おかげでなかなか目は肥えていると思っていますが、建築に関してはまったく無知の素人でした。

そんなわたしが、偶然か必然か、「家」を造る「大工さん」と結婚しました。しかも、古き良き木造住宅を好む、昔ながらの職人気質な人。「一級建築技能士」という、取得が難しいとされる国家資格も持っています。

そんな夫の話を聞いていると、家を建てるにあたって、たくさんの“落とし穴”があることに気づきました。私はたまたま知ることができましたが、多くの人は、“落とし穴”に気づかないまま「夢のマイホーム」を手に入れるわけですから、あえて知る必要もないのかもしれません。

ただ、ふたりの子どもにも恵まれた今、わたしは「すべてのリスクを知ったうえで、ベストなマイホームを手に入れたい!」と思っています。「家」に執着がなかったからこそ、同じお金をかけるのでれば、徹底的に執着します(笑)。そんな私が、「大工の嫁」という立場だからこそ知れること、書けることを皆さんにお伝えしていきたいと思います。固苦しく考えず、気楽に、毎回おつき合いいただければ幸いです。

次ページ ▶︎ | 無垢材にはメリットがたくさんあるけれど 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

住宅ライター

「1級建築技能士」という国家資格を保有する昔気質の職人を夫に持つ「大工の嫁」。群馬県在住で鹿児島県出身。 都内の大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務し、さまざまな実用書・書籍を手がけた後に独立。間取り図や住宅情報誌などを見るのは趣味のひとつで。都内在住中、10年で6回の引越しを経験。その後、結婚し、第一子出産後、夫の故郷である群馬県に移住。 第二子妊娠中の今、毎夜夫の仕事話を聞きながら、マイホームへの夢を募らせている。

ページのトップへ

ウチコミ!