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家づくりの設計・見積もり時の注意点(9/11)

家族が自然と集まるリビングのつくり方

山田章人

2016/01/28

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いいリビングの条件とは?

 リビングは家の中心となる場所です。そこで必須条件となるのが、採光と通風。そして借景などがある場合は、眺望を楽しめる空間にすることで、さらに家族の憩いの場として最適な場所になります。特に借景がなかったとしても、リビングからの眺望を優先して、間口の位置を決めていきます。

 リビングは家族が集まる場所なので、家のなかでいちばん大きなスペースとなり、各部屋・廊下などとつながります。リビングでは、家族が思い思いの時間を過ごすことになります。各自がそれぞれの作業をしていますから、それなりの距離感が必要になるので、必然的にスペースが大きくなるのです。

 とはいえ、単純に床面積を広げるというのではなく、吹き抜けを設置したり、天井を高くしたりするなど、息苦しさを感じさせない広がりにすることが大切です。リビングに適度な広がりがないと、家族の憩いの場というよりは、それぞれのスペースへの通路としてしか活用されなくなってしまいます。そうなると、リビングは常に落ち着かない空間になるので、家具の配置などでうまく仕切りをつくってリビングを確保しましょう。

家族が集まるリビングにする工夫

 では、家族が集まりやすいリビングの例を紹介しましょう。

●各部屋と隣り合っているだけではなく、階段やベランダなどを介して2階ともつながるスペースにする
●リビングにデスクコーナーや畳コーナーなどを集約し、各部屋をコンパクトにする
●各部屋をリビングのコーナーに配置し、リビングを横切る動線をなくす

 このような工夫をすることで、リビングを広々と活用できるようになります。

リビングに置く家具について

 次に、リビングに置く家具について紹介しましょう。

 リビングは、家族がどのようにくつろぎたいかで家具の種類が変わってきます。まずは、ソファに腰をかけるスタイルなのか、床に座るスタイルなのかを検討します。

 床に座るスタイルは和室が一般的ではありますが、フローリングに座布団・クッションを敷くなどしておけば、洋式でも可能です。この場合、床材はムクやコルクなど、肌が直接触れても柔らかさを感じさせるものにしましょう。

 また、掘りごたつは人気のスタイルですが、畳敷きにこだわる必要もありませんし、畳を使用する場合でも和室ではなくフローリングの一部として採用するパターンも増えてきています。

 一方、ソファの場合は意外に場所をとることに注意しなければいけません。ダイニングとリビングが一緒の場合は、それほどの広さが取れないこともありますので、低めの食卓にダイニングチェアを合わせるなど、ソファを置かずにイス式のくつろぎの場をつくるという選択肢も考慮しましょう。

 いまの生活で、ソファが背もたれがわりになっていませんか? 本当にソファが必要か考えなおすいい機会ですよ。

テレビの置き場所も大切

 もうひとつ、リビングに置く大きな家具といえばテレビです。ブラウン管時代と違い薄型になったとはいえ、サイズ自体は大きいのでそれなりのスペースが必要になります。

 そのため、リビングの間取りを考えるときには最初からテレビの位置を検討しておきましょう。どの場所からテレビを見られるようにするかはそれぞれだと思いますが、リビングやダイニングはもちろん、キッチンからも見られるようにするには工夫が必要になります。

 家族全員でどのような位置からテレビが見られるのが良いか、よく話し合って間取りに反映させましょう。このテレビ位置の検討を忘れると、アンテナケーブルの配線がうまくいかなくなる可能性もあるので注意しましょう。

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この記事を書いた人

一級建築士

5人建築家コンペでの家づくり 家escort京都 代表。 省エネ住宅診断士。 一級建築士事務所にて、神社仏閣から商業建築、住宅まで幅広く設計監理業務に従事した後、独立。2005年より、それまでの経験から、いい建物づくりには住まい手と設計者、施工者の相性のよい結びつきが不可欠と考え、住生活エージェントに専念。 住まい手が、自ら相性の良い建築家と施工者を選び出すのは至難の業であるという考えのもと、住まい手目線を基準に最適な建築家と施工者を結びつける代理人を目指す。自らの立場を、販売代理店ではなく、購入代理店と位置づけている。住まい手にとって最適な住宅とは何かを考え、老後までを考えた資金計画、不動産業者とは違う目線での土地探し、まだ施主様すら気づいていない好みや個性を引き出し最適な空間を生み出す工夫など、家づくりの準備を充実させることによって、結果、生涯心地のよい住まいを手に入れていただくことをミッションとして活動している。

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