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後悔しない新築マンションの選び方(4/6)

新築マンションの内覧会ではここをチェックしよう

秋津智幸

2016/02/04

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内覧会には何を持っていけばいいの?

 入居前に行なう「内覧会(確認会ということもある)」では、「施工不良はないか」「契約通りの物件か」などをチェックします。問題個所があれば補修してもらえるので、入居後の生活に支障になるものがないかを見ていきます。

 新築マンションの場合、完成前に購入をすることが多いので、売買契約の時点では室内を見ることができません。「内覧会」で初めてわが家を見ることになるため、浮かれてしまうかもしれませんが、しっかりとチェックしておかなければ、入居後にこんなはずではなかったと後悔してしまうので注意してください。

 内覧会へ臨む際には、「パンフレット」「契約書」「メジャー」「水平器」など確認する部屋の図面や書面と計測する道具を持参します(案内にも書かれていることが多いですが)。

まずは壁と床をチェックする

 まず、確認したいのは壁と床の確認です。全体を見渡してクロス(壁紙)にはがれや隙間がないか、確認しましょう。また、床と壁の間に隙間があれば、その幅もチェックし、です。硬貨が入ってしまうような隙間がある場合も指摘します。

 続いて床のチェックです。素足で歩いてみて、浮きや凹みがないかをチェックします。ただし、遮音等級(LL45等級以上)の高い床材では、もともと床材が柔らかいので浮いた感じがしますが、気になるようであれば、指摘しておいてもいいでしょう。

 また、床や壁の傾きは水平器を使うとわかりやすいです。水平器は、ホームセンターなどで購入できますし、値段も1000円程度です。なお、住宅保証機構(国土交通大臣指定住宅瑕疵担保責任保険法人)では、床や壁の傾きについて、1メートルに対して3ミリメートル以上の傾きがある場合は専門家への相談を勧めています。

 建具(ドアや窓、サッシなど)のチェックですが、まずは開閉を確認します。きちんと閉まらない、閉じたときに隙間ができる、開閉時に音が出るなどといったことがないかを見ていきます。定規やメジャーなどを利用すると確実です。

水回りはこうしてチェックする

 キッチンの見るべきポイントは排水管です。シンクに水をためてから栓を抜き、水を流した時に排水管から水滴が漏れていないかをチェックしていきます。内覧会時では、水が出させない場合もありますので、その場合は入居直後にチェックしておきましょう。

 トイレや浴室、洗面室では換気扇と水回りをチェックしていきます。ティッシュペーパーを用意しておき、換気扇に紙を近づけ、換気扇に張りつくかをチェックします。手を放しても、張りついていれば合格です。

 浴室では、浴槽に半分程度水をため、栓を抜いてスムーズに排水されるかをチェックします。洗面室やトイレも同様に一度流して不備がないかを確認しておきましょう。こちらも、内覧会時点で水が使えなければ入居後にチェックします。

 バルコニーでは、排水溝と物干しを確認します。排水ドレインにごみなどがたまっていないか確認し、カバーが正しく取り付けられているかを見ていきます。チェックするときは必ず実際に触って簡単に外れないかを確認します。物干しは実際に動かしてみて不便がないかを確認していきます。

建具はすべて動作チェックをしよう

 そのほか、サッシの閉まり具合(サッシを閉め、鍵をかけた状態で外気が入ってこないか)、各ドアについている鍵の開閉に問題はないか、和室があれば、ふすまや障子の隙間(閉めた状態で隙間がないか)など建具についてはすべて動作チェックをします。

 また、電気コンセントの位置がパンフレットなどの契約通りかもチェックします。

 極まれにですが、間取り(特に収納の位置)が違っている、天井の梁の位置や高さが違っているという大きな違いがあることもあるので、パンフレットを片手に大きなところから見ていきましょう。

 そういった不備が見つかったら、即座に担当者を現場に呼び、説明を求めましょう。内覧会では、売主、施工業者、その下請け業者、販売担当者など関係者が揃って立ち会うことが一般的です。そういった機会に何人もの人に確認させることが重要です。

 不備があったにもかかわらず担当者の対応がよくない場合、対応してもらえない場合などは確認会(修繕個所を直した後確認する機会)のときに専門家に同行してもらうのもひとつの手です。

 専門家に同行を依頼すると少々お金がかかりますが、マイホームという大きな買い物ですので、気になることがあれば、多少お金をかけてでも納得できるよう専門家にお願いしてもよいでしょう。

 この内覧会(確認会)が終われば、後日決済日が決まり、「引き渡し」となります。

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この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

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